エロール・スペンス・ジュニア、強さの秘密

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現在、ボクシングの花形階級と言われるウェルターに王者は5人。

WBAスーパーにはキース・サーマン、

WBA正規王者にはマニー・パッキャオ、

WBCにはショーン・ポーター、

WBOにはテレンス・クロフォードがいます。

全てイベントのメインを取れるスーパースター揃いです。さすがウェルター級。

 

そしてIBFには、今回紹介するエロール・スペンス・ジュニア

左の正統派。

現在23戦23勝20KOのパーフェクトレコードを築いています。

 

詳しく戦績、特徴を見ていきたいと思います。

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エロール・スペンス・ジュニア、基礎情報

 

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1990年生まれのアメリカ人。

2017年、ケル・ブルックとIBFウェルター級のタイトルマッチを行い、現在まで防衛ロードを続けています。

 

アマチュアの実績も十分。

アメリカ国内のアマナンバーワンを決める大会、「United States National Championships」ではウェルターで3連覇を達成。

その実績を引っさげ、ロンドン五輪にも出ています。

 

ロンドン五輪でメダルは取れず、五輪での敗戦後プロデビュー。

オリンピックと同年の2012年、11月にデビュー戦を行います。

 

そこからの試合間隔が、オリンピックを経験したアマエリートの割には非常に短いです。

2013年にはなんと8試合を消化。

 

所謂大物との試合は2016年4月。

負けはしましたが、パッキャオ、アミール・カーンとも拳を交え、元WBOスーパーライト級王者のクリス・アルジェリ

 

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パッキャオ、カーンともにKO出来なかったアルジェリを、スペンスは5ラウンドで仕留めます。

 

ちなみに、アルジェリはこの試合が初のKO負け。

スペンスの攻撃力の高さを物語っています。

 

リーチは長いので、中間距離での戦いが得意。

そして懐に入れば、強引な左右フック。

これはフィニッシュで使えています。

アルジェリを仕留めた左フックは、相手もグロッキー状態でしたが「バキッ!」と音がする戦慄の走るパンチでした。

 

この試合で、ウェルター級で一目も二目もおかれたスペンスは、ここぞとばかりにIBFウェルターの王者であったケル・ブルックに宣戦布告。

 

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すぐには敵わず一度レオナルド・ブンドゥとの戦いを強いられますが、こちらも6ラウンドKOで仕留め、2017年5月にケル・ブルックとの試合にこぎつけます。

スペンス戦以前、負けはミドルへの挑戦となったゴロフキン戦のみ。

ウェルターでの負けはない選手でした。

 

ケル・ブルックの母国、イギリスでの試合。

やはりイギリスボクシングは熱いと思わせてくれる客入りです。

 

スペンスはやはり、力みのないジャブが魅力的。

打ってもすぐにバックステップでブルックのジャブが空を切る位置まで移動することが出来ています。

 

しかもガードの位置からそのまま打つことが多いので、相手には見えにくいと思います。

 

チャンピオンラウンドである11ラウンドまでいったこの試合ですが、終始スペンスペース。

しかし、本人の自身に対する評価は「B-」。

オフェンスとディフェンスが若干甘かったとのこと。

確かに、仕留められるシーンも多々見受けられましたし、後半は被弾も目立ちました。

 

スペンスのジャブ技術が光った試合でした。

これで満足しないあたり、将来性の高さがうかがえます。

 

初防衛戦は、旧友でもあったレイモンド・ピーターソン

オリンピックのナショナルチームにいた頃は、ピーターソンからアドバイスももらっていたようです。

 

この試合もスペンスのジャブが光る。ジャブ、ジャブ、ボディストレートのコンビはこの試合何度も決まっていました。

この試合の方が、より自分のパフォーマンスが出来ていたことでしょう。

 

ジャブ、ジャブ、ストレートで相手の進撃の目を封じ、後退させたら強引に左右フックというのが仕留めのパターン。

 

8ラウンド開始時、ギブアップさせましたが、それまでスペンスに危ないシーンはありません。

ただのランカーは相手にならないといった感じです。

 

最新の試合はカルロス・オカンポ戦。

同級3位でしたが、やはりすぐに終わらせられました。

ローブロー取られそうなパンチを放っていましたが(完全にローブローも何発か。。)、それがなくとも楽勝だったと思います。

1ラウンド終了時10カウントでKO勝ちでした。

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実力は十分、ストーリーが欲しい

 

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こうなってくると、望まれるのは統一戦です。

クロフォード、キース・サーマン、パッキャオ、ショーン・ポーターが候補に上がってきます。

 

スペンスの実力を証明することもそうですが、スペンスに必要なのは人気。

ボクシングはスポーツですが、やはりファンあっての事。

 

2017年は世界戦の1試合のみで、しかもイギリス開催。

さらに2018年は2試合していますが、ピーターソンはよくてもカルロス・オカンポは完全な安全パイです。

 

欲しいのは強敵との試合。

キース・サーマンとは同じディベイラ・エンターテインメント所属なので、組みやすいでしょう。

 

敵として比較的楽そうなのはパッキャオですが、トップランク&HBOと、スペンス側のPBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンシップ)がどう折り合いをつけていくかが問題ですね。

 

ショーン・ポーターとクロフォードが難敵。

ポーターのフィジカルボクシングに手を焼いてしまうのではないかという懸念があります。

 

クロフォードとは噛みあいそうな予感。同じ左の実力者なので、面白そうです。

 

後欲しいのは、「ストーリー」ですね。

スペンスは間違いなく実力者。

真相は定かではありませんが、メイウェザーのスパーリングパートナーを務めた際、メイの目にあざをつけたという話があります。

 

スパーでの話は誇張されがちなので、100%信用することはできませんが、それをしてもおかしくないという力があるという事です。

 

2017年のトッププロスペクト(期待の星)にも選定されているのですが、何せ真面目でストーリがー作りにくい。プロモーター泣かせでしょうね。

 

元々はGBP所属だったみたいですが、アル・ヘイモンと組むのをきっかけに所謂フリーエージェント状態に。本人も、「誰にもプロモートされたくない」と言っています。

 

今はヘイモンの力が及ぶプロモーションに所属はしていうのですが、ビッグマウスを言うわけでもなく、問題を起こすわけではなく、悪い意味で日本人的なボクサーなんですよね。

 

他の王者群にとっても、戦ったとしてもPPVが稼げないボクサーなので、ファイトマネーに影響が出てしまうのです。

 

堅実なファイトと、堅実なリング外での生活。古くからのボクシングファンは好きそうな選手ですが、私としては、もっとストーリを作れるブローナー、メイウェザー、ガーボンタ・デービスのような「悪者」になってほしいですね。顔は十分悪者っぽいので。。

 

それにあの実力が付けば、さらに対戦要求が舞い込んでくるでしょう。今後に期待です!

 

まとめ

正統派のサウスポー。スピードあるジャブで相手の出鼻をくじき、そこからのボディストレートは非常に正確。近づいても左右の強烈なフックが打てるので、オフェンスに穴はありません。

 

ディフェンスに関しても、現在まで見る限り目立った被弾はなし。課題が見えないくらい自分のペースで試合が出来ているのが現状です。

 

そうなると欲しいのが強敵との対戦。サーマンとの打ち合い、パッキャオとのスピード勝負、ポーターとのフィジカルボクシング、クロフォードのテクニカル且つパワフルなボクシングに対応できるか否かがカギとなるでしょう。

 

実力はトップ中のトップでも、人気がいまいち。その克服のために、上述のファイターを良い材料にしてほしいですね。

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