先月5月の試合で、WBAバンタム級王者のイギリス・マクドネル選手を衝撃の1ラウンドTKOで倒してのけた怪物・井上尚弥選手。
破竹の勢いで勝ち進む井上選手は、これで3階級を制覇したことになります。
これは日本人ボクサーとして最速の記録であり、世界から最も注目が集まるボクサーの一人です。
この男、世界の頂きを一体どこまで登りつめるのでしょうか?
そんな井上選手に、ある大会から出場のオファーが届いているようです。
その大会とはWBBS。
最近ネットニュースなど見ていても、井上尚弥選手の名前と一緒に必ず出てくるワードですね。
今回はこのWBSS、そして井上尚弥選手の次戦について語ってみたいと思います。
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WBSSっていったい何?
まず最近、よく井上選手と一緒に並べられるこのアルファベット4文字WBSS。
このWBSS正確にはワールド・ボクシング・スーパー・ シリーズと読みます。
読むことはできても、では一体なんのか?
単純に言ってしまえばWBBSとは、世界一のボクサーを決める為の世界トーナメント大会の名前です。
このWBBS、実はまだできたばかりの大会で今年でまだ2回目の世界大会です。
ところが、1回目の大会がかなり話題にもなり、この大会に日本人が出場するのか?
ということで、現在世界に一番近いとされる井上選手にくっつくようにいつも報道されているわけです。
では、このWBSSもう少し詳しくご説明いたしましょう。
WBSSを詳しく説明
WBSSは今年で2回目の、ボクシングの世界トーナメントです。
トーナメントというのが実はこの大会の重要なポイントです(後ほど説明します)。
アメリカとドイツのボクシングプロモーターが立ち上げた大会で、先の説明の通りボクシング世界一を目指し、行われる大会です。
「でも世界王者って、すでにたくさんいるじゃないですか?」
という疑問がすぐに浮かんできますが、それこそがこの大会の真の狙いでもあります。
その通り、世界には現在4つの公式に王者を認定できるボクシング団体があります。
WBA、WBC、IBF、WBOがその4つです。
つまり、場合によっては一つの階級で常に4人の王者が別々で存在しているという、少し複雑で歪なことになっているんです。
そこで、
「だったらその4人も含めたトーナメント戦を開いて1番を決めちゃえばいいじゃん
それで一番になったやつこそ、その階級の真の世界王者でしょ!!」
ってのがこの大会の大本の考えた方ということですね。
っとここまでの考え方は良いものの、それには一つ障害がありました。
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WBSS開催前に懸念されていたこと
それは、4人いるとは言えせっかく世界王者の称号を得たのに、わざわざその趣旨の大会( WBSS)へ出て、仮に勝てば良いのですが、負けてしまえばその分自分の持つ王者としての価値、ボクサーとしての価値は下がってしまうのではないかということです。
この不安は、第一回目のWBSS開催前から懸念されていたことでした。
どのチャンピオンもそんなリスクを冒してまで、このトーナメントに参加するのかと。
しかし、このWBSSを企画したプロモーターはそこを先読みしていました。
WBSSプロモーターの驚くべき解決手段
とてもシンプルかつ分かりやすい方法で、世界のチャンピオンがこのトーナメントに参加しやすくしたのです。
そのやり方とは。。。
そう、恐ろしい額の賞金額を設定したのです。
なんと第一回目のWBSSの賞金総額は、驚愕の5000万ドル!!
日本円にして約53億円!!
優勝者には1000万ドル、日本円で10億円が優勝賞金として贈られます。
第一回目は、クルーザー級とスーパーミドル級で開催されたのですが、このあまりにも破格すぎる賞金のせいか、なんとクルーザー級に関しては世界4団体の中のWBAを除く3人の世界王者(WBO、WBC、IBF)がこのトーナメントに参加したのです。
ちなみにそのWBAも王者ではないとは言え暫定王者が出場し、事実上クルーザー級王者4人が出場する豪華すぎるトーナメントとなったのです。
ちなみにこのWBSS参加資格は、4団体の各階級王者もしくは各ランキング15以内の選手のみ。
スーパーミドル級では、ちょっと寂しいですが王者はWBAの王者のみが参加し、クルーザー級に比べ少し層が薄くなった感はあります。
井上尚弥の次戦はWBSSに!!
そして、ここからが大事なのですがこのWBSS、上記の2階級に加えバンタム級やフェザー級でのトーナメント開催を予定しており、井上尚弥選手も公式にWBSSより出場依頼があったことを述べています。
そしてこの度井上選手、WBSSに新しく設定されるバンタム級トーナメントに出場することを正式発表しました!
現在どの王者と対戦するのか関係者の中で予想合戦が繰り広げられるていますが、どうやらこのトーナメントが井上選手の次戦になりそうです。
3階級制覇をしたばかりの井上選手、あらゆる可能性を噂されていますが、この大会へ出場することの話題性は段違い!
まさにボクシング界のワールドカップ、ぜひ期待したいところです。
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