ジェイソン・マロニーの戦績と強さの秘密

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今世界のボクシング界で最も注目を集める大会といえば「WBSS」、ワールドボクシングスーパーシリーズで間違いないでしょう。

トーナメント優勝者には、莫大な優勝賞金とアリトロフィーが与えられるこの大会、その優勝賞金も他のボクシング大会とは桁違い。

そんな部分でも注目の的となっている本大会ですが、実は昨年秋の第1回大会に引き続き、本秋より2回目となる第2シーズンがスタートするのです。

この第2シーズンより日本人では初めて井上尚弥選手が初参戦することで、日本での知名度・話題性も徐々に上がってきているこのWBSSですが、最近井上選手が出場するバンタム級トーナメントの出場全選手8名が決定したようなのです。

多くの世界的トップランカーや現役王者が参戦するWBSSバンタム級トーナメントの中でも、今回はオーストラリア出身のジェイソン・マロニーという選手についてご紹介してみたいと思います。

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ジェイソン・マロニー選手のプロフィール・戦績

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ジェイソン・マロニー(※モロニーと表記されることもあり)選手は、1991年生まれオーストラリア出身のプロボクサーです。

現在IBFバンタム級の3位の選手で、戦績も17戦17勝の無敗、その内14KOを記録しています。

獲得タイトルもWBAオセアニアバンタム級王座、WBAオセアニアスーパーバンタム級王座、コモンウェルス英連邦バンタム級王座など実力・名声とも確かなボクサーです。

ちなみに双子の兄弟であるアンドリュー・マロニー選手も同じくボクサーで、WBOオセアニア王座を2階級制覇しています。

つい最近ではWBAオセアニアバンタム級王座を掛け、日本の元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン河野公平選手と対戦し、見事7回TKO勝利を収めています。

これらマロニー選手の戦績の中で注目したいのは、なんといっても17勝のうち14KOというKO率の高さ、しかもその多くが5ラウンド以内によるTKO勝利が多くを占めています。

戦績だけ聞いても半端じゃありませんね。

正直WBSSバンタム級は本当に世界の超有名王者が惜しみなく参戦しているので、その選手たちの中ではこのマロニー選手は多少目劣りする感があります。

しかしさすが世界のトプランカー中のトップランカーのみが出場できるWBSS、大会のレベル自体の高さを感じさせますね。

マロニー選手のファイトスタイル

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驚愕のKO率を誇るマロニー選手ですがよほどのハードパンチャーなのでしょうか、しかし意外や意外そのファイトスタイルをそこまでハードパンチャーというわけではありません。

しかも井上尚弥選手のように自ら前に出てバンバン打ち合うタイプの選手でもありません。

では、何がこの驚異のKO率を生み出しているのか?

マロニー選手の試合を見て個人的に分析してみました。

その秘密はマロニー選手のカウンターパンチの旨さにあると思います。

上記でも書いた河野公平選手との試合が最も顕著で、ほとんどが河野選手の攻撃にうまく合わせたカウンターパンチで試合の流れを一気に自分の方へ変えています。

特にうまいと思うのが、左ジャブのカウンター

ジャブですので、それ自体は相手を一発で倒す威力を持っていませんが、見事に相手の攻撃の出鼻をくじく形でヒットさせており、実際左ジャブのカウンターで河野選手からダウンも奪っています。

もう一つ強烈なのが、クリンチ状態からの左右のフックもマロニー選手の決め手となるパンチでしょう。

これも、むやみやたらに相手のガードの上から打つのではなく、クリンチ状態で相手が攻撃をしてきたなというタイミングで逆にマロニー選手もパンチを打つのです。

なので結果的にカウンターという形で相手に大打撃を与えるパンチになるわけです。

マロニー選手のカウンター、特に左ジャブとクリンチ際の左右のフックは注目して観戦してみてください。

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WBSS マロニー選手の初戦はエマヌエル・ロドリゲス選手

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そんなマロニー選手ですが、初戦の相手は強敵エマヌエル・ロドリゲス選手です。

ちなみにロドリゲス選手は現在IBFバンタム級の王者です。

ロドリゲス選手のファイトスタイルは、基本的に井上尚弥選手と似て「ハードパンチャー」スタイルで、特に右ボディ、右ストレートは強烈です。

しかし、ロドリゲス選手はただのハードパンチャーなだけではありません。

パンチに切れとスピードもあり、カウンターを合わせるのも上手いです。

正直、マロニー選手にとってトーナメント初戦の相手としてはかなりハードルの高い選手となるでしょう。

マロニー選手にとって一番の「勝機」は、なんといっても「カウンター」です。

そこに勝機を見出すのが一番だと思います。

ロドリゲス選手のハードパンチをあまり貰いすぎるのはよくないので、特にロドリゲス選手の右ボディは強烈です。

スタミナや踏ん張りを奪われる前に、得意の「カウンター」をヒットさせることが出来るかが試合の鍵を握っています

是非マロニー選手の健闘に期待しましょう!

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