先日、亀田和毅が暫定ながらWBCスーパーバンダム級の王者となりました。
今後、正規王者であるレイ・バルガスとの対戦も楽しみですが、スーパーバンダムには日本人の有名どころも多数ランキングされています。
王者挑戦権のある15位以内には、久我勇作、岩佐亮介、そして、和気慎吾です。
その中で最上位6位にいるのが和気慎吾。
今日は、亀田和毅vs和気慎吾に関して考察していこうと思います。
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和気の方から対戦をアピール
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先日11月12日、亀田三兄弟の三男である亀田和毅選手がWBCスーパーバンダム級暫定王者の座を手に入れました。
惚れ惚れするような左ジャブは、多くのメディアで称賛されています。何より速い!とにかく速い!
左の上、下、上の3連発を打っても1発1発のスピードがほぼ同じ。
同じ腕のパンチを2発以上連続で打つと2発目3発目はスピードが落ちるものですが、亀田選手にはそれがない。
初速と終速の差がほとんどないのが凄いところです。
後楽園ホールで行われた亀田和毅対アブゲイル・メディナ。
AbemaTVで生放送されたということもあり、会場には多くの著名人がいました。
もちろんプロボクサーも。その中に、WBCスーパーバンダム級6位和気慎吾がいます。
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観戦後、和気はブログに亀田への思いを綴っています。
亀田対メディナ戦は、亀田にとって3年ぶりの世界戦でした。
しかし、その前にIBFから亀田対和気の指令が出ていたとのことです。IBF正規王者であるアイザック・ドグボエへの挑戦者決定戦。タイトルマッチではありません。
亀田選手はこれを蹴り、今回のWBC暫定へ挑戦することになりました。3年間タイトルマッチを待っていた亀田選手にとって、挑戦者決定戦よりも暫定であれWBC王者がかかった試合の方が魅力的であることは否定できません。
しかし、和気選手はそれを取り上げ、自分から逃げたのだと言いたげな感じです。
そして
「ただ、俺の感想はやったら勝てる!勝ちパターンが浮かんじゃったよ!正規のチャンピオンとの統一戦が先かもしれんけど俺とやらないかなぁ?」
と書いています。
つまりは挑戦状。
確かに和気選手の言うとおり、WBCはまず正規と暫定の統一戦を行わせるでしょう。それをクリア出来れば、亀田対和気が待っている可能性は非常に高い。
亀田の方からこの挑戦状に対するレスポンスはまだ聞かれません。
亀田が出しているのは、1階級下の井上尚弥の名前。
井上まだWBSS真っ最中ですし、スーパーバンダムに上げるかどうかすらわからない状態なので、現実的にいっても亀田対和気の方が先にきます。
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スタイルは似ている亀田和毅と和気慎吾
共にスピードが持ち味のアウトボクサーです。
見た目からしてイケイケですが、そのファイトスタイルは堅実。
試合実現までのストーリーで盛り上がるタイプの試合だと思います。ただ、実現すれば最近の日本人対決では1.2位を争う盛り上がりを見せるでしょう。
亀田和毅選手にとっては初の日本人相手です。さらに、和気選手は既に日本王座を返上し、世界挑戦への体勢は整っている。
スーパーバンダムはダニエル・ローマン、レイ・バルガス、テレンス・ジョン・へドニー、そしてアイザック・ドグボエが正規王者に就いてはいるのですが、確かに和気選手が狙いやすいのはWBCについている亀田選手なんですよね。
他の王者はKO率が高いパンチャー。レイ・バルガスは31戦全勝22KO、 テレンス・ジョン・へドニーとドグボエは共に20戦全勝14KO。
ダニエル・ローマンは29戦26勝10KOですが、エディ・ハーンのマッチルームスポーツ所属なので、試合を組むのが金銭的にも難しそうですね。
和気、亀田共にそうだと思いますが、ハードパンチャーには弱い気がします。和気がハードパンチャーに弱いことは、少し前ですがグスマン戦で証明されていますし、亀田もメディナ戦を見る限りでは打ち合いに強そうではありません。あくまでも中間距離でその実力を発揮するタイプ。
ですので、亀田対和気は双方の利害関係が一致して実現出来ちゃいそうな気がします。プロモーション的な問題もないですし。
そしてこの2人の勝敗予想ですが、亀田選手が勝つと思います。
この試合はどちらが速いかと言うスピードスター対決になりそうで、ここは亀田選手に分があるからです。
パンチスピードは明らかに亀田。上述の通り、左のスピードはスーパーバンダム界隈であればトップです。しかもそれを連続で、且つ上下に散らすことが出来る。
対戦したメディナも、そのスピードが想定外だと試合後に語っています。和気選手のスピードは、パンチスピードというよりも体全体のスピード。フットワークを使った前後左右への移動スピードが特徴です。
和気選手は左なので、亀田選手のジャブが当たりにくいという懸念がありますが、和気の動きを止めることは出来ると思います。
パワーを比べると若干和気が上回っているような気がしますが、「気がする」というレベルでそこまで明確な差はありません。
打ち合いになったとして、パンチの回転スピードで勝る亀田が勝つでしょう。和気選手のガードは常時低目で、そこまで目もよくはないので、亀田のパンチは当たりやすい。
亀田のパンチは例えるなら、しなりの効いたムチ。相手を一発KOするようなものではありません。現在は鳴りを潜めていますが、亀田と言えばビッグマウス。それが仇となり、試合内容が少しでも寒ければここぞとばかりに非難されますが、それも一つのボクシングスタイルなのです。
まとめ
以上、亀田対和気の対戦に関して書かせていただきました。最近、日本人同士のビッグマッチは和気対久我、田中対木村等、日本人王者、トップコンテンダーが多くなっているので実現しやすくなっていますが、この亀田対和気は最上の盛り上がりを見せるでしょう。
なんといっても亀田のネームバリューは健在です。最近では従弟の京之介も出てきました。といっても、これは亀田の次戦として最も可能性の高い対レイ・バルガス戦をクリアしての話。
和毅選手には、是非日本人同士ビッグマッチの可能性を見せてほしいです。
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