「日本人でボクシング選手と言えば?」
この質問を投げかければ多くの人が「村田」の名前を挙げるでしょう。
テレビ出演なども増え、知名度・人気・実力ともに三拍子揃った日本ボクシング界のエースが村田選手なのです。
村田選手は現在、WBA世界ミドル級の王者です。
なんとその村田選手、来る4月15日に初となる王座防衛戦を横浜アリーナで行うことが決定しました。
初の防衛戦ということもあり、世界そして日本中が注目する一戦となりそうです。
今回はそんな村田選手の初防衛戦や対戦相手についてご紹介したいと思います。
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改めて村田選手ってどんな選手?
テレビ番組、CMなどでの露出も増えてきた村田選手、恐らくボクシングを知らない人、興味がない人でも顔を見れば「あーこの人!」となる、お茶の間にも人気が広がったボクシング選手です。
基本的な村田選手の情報は、皆さんの知っているところかと思いますが、ボクシング・格闘技好きな目線から見て、まずは村田選手の凄さを簡単にご紹介しようと思います。
数多くいる日本人ボクサーの中でも、村田選手が特にすごいところ、それは何と言っても「ミドル級」の世界王者というところです。
このミドル級というのは、69.8kg~72.5kgという体重の階級で、過去にこの階級で王者になった日本人は竹原慎二選手たった一人です。
長谷川穂積選手、山中慎介選手など多くの階級で世界的活躍を見せる日本人ボクサーがいる中で、なぜこの階級で日本人が王者になるのが難しいのか?稀なのか?著者の考えですが、それは3点に絞られます。
- ウェルター級からミドル級の体重は世界的に成人男性の平均体重と同じ、つまり人類最激戦区。
- その激選区の中でも、特にパワーや体格(リーチ)で差が出てくるのがミドル級→日本人はどうしてもパワー・体格(リーチ)では外国人に劣る
- 日本だと自分の体格や体重に会う練習相手が圧倒的に少ない。
このような条件の中で、王者になった村田選手は本当に日本ボクシング界の至宝、注目されて当然の世界的ボクシング選手なのです。
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今回の試合と注目の対戦相手は誰?
出典:インスタグラム
今回の試合の注目すべきポイントはなんといっても村田選手にとって初の王座防衛戦ということと、さらにそれが全米で生中継されること点です。
それもそのはず、世界でも最も大きなボクシング機構WBAとWBC、この2団体が2017に正式に発表したランキングでも村田をWBA世界ミドル級1位、WBC世界ミドル級3位にランクインさせています。
簡単に言えば、ボクシングミドル級で世界3本の指に余裕で入る実力がある選手が村田選手なのです。
さてそこで気になるのが、来る4月15日に行われる初防衛戦の対戦相手。
対戦相手は同じくWBA世界ミドル級8位のエマヌエーレ・ブランダムラという選手です。
8位の選手が1位の選手に挑戦する形ですね。
エマヌエーレ・ブランダムラはイタリアのボクサーで、年齢は38歳です。
38歳という年齢は32歳の村田選手にとっては有利に働くでしょう。
ただ、インターネット上や某動画サイトでもあまりこの選手の映像や記録は多くなく、見る側にとっては未知の部分が多い選手です。
しかし8位の実績は確かなもので、2016年には欧州ミドル級王座を獲得し、29戦27勝(5KO)2敗の戦績を残しています。
戦績から注目すべきは、勝利の中の「5KO」という数字です。
圧倒的にKO勝利が少ないですね。
アグレッシブにKOを狙いに行くファイトスタイルではなく、完全なアウトボクサー、変幻自在のテクニシャンタイプの選手であることに間違いないでしょう。
日本の有力スポーツ紙でも、ブランダムラ選手を「カメレオン」と名付けています。
このタイプのボクサーの試合はほぼほぼ、長期戦になることが多いです。
ラウンド全体でしっかりペース配分の計画を立て、相手の緩んだ隙、スタミナ切れのポイントを本当によく観察していて、「ここだ!」というポイントで一気にたたみかけてくるでしょう。
また、KO勝利が少ないということは当然、判定勝利が多いのです。
スタミナに絶対的自信を持つ村田選手でも、このタイプの選手には要注意です。
村田の攻撃をどうすればスカすことが出来るか、自分は攻撃を受けずにいかに相手の体力だけを消耗させることが出来るか、虎視眈々と研究しそれを実践するノウハウを持っている選手であることは間違いありません。
ランキング1位と8位の選手同士の試合といえども、村田選手が余裕で勝てるとはとても言い切れません。
試合が近づけば、マスコミ公開のスパーリングなども行われるはずですから、ブランダムラ選手の情報が徐々に出てくるでしょう、是非注目しておきたいものです。
今回、初防衛ということもかかっていますから、村田選手には確実な勝利が求められる重要な一戦です。
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