村田VSゴロフキンが実現したら…ファイトマネーはどうなる?

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「日本の村田」から「世界の村田」へそんな肩書きが今にも現実となりそうな、日本ボクシング界のエース村田諒太選手。

そんな「世界の村田」になるためにある選手との対戦が、村田選手の周りで騒がれています。

その対戦相手とは、ミドル級の絶対王者ゴロフスキン選手です。

村田選手がプロとしてデビューした頃から現在まで、ミドル級の頂点に君臨し続けるまさにモンスター級のチャンピオンです。

今回はこのチャンピオンとの対戦を違った視点で語ってみたいと思います。

それはビジネスとしての側面です。

まさか、ボクサーも試合することで地位と名誉を得るだけで、ノーギャラで戦っているわけではありません。

観客だってもちろんタダで試合を見に来ている訳ではありません。

特にスポーツエンターテイメントの進んだアメリカでは、ボクシングという競技は本当に恐ろしいほど大きな金額が動く、一大マーケットなのです。

今回は、村田選手VSゴロフキン選手が実現したら、一体どの程度の金額が動き、ファイトマネーはいくらになるのか?

その参考になる事例を挙げて、語ってみたいと思います。

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アメリカのボクシングビジネス

この二人の対戦が実現した場合、その具体的なファイトマネーに移る前に、前提として知っておくべきことがあります。

それは、ボクシングの本場「アメリカ」のボクシングビジネスについてです。

まず、アメリカの人口は2017年時点で約3億1千万人ほどで、その世帯数は一億2千5百万ほどあります。

いきなり、なんで人口の話から!?と思うかと思いますが、これは実はかなり大事なポイントです。

3億1千万人、下手すると日本の2.5倍近く。

この2.5倍という数字も大事なポイントです。

後々わかります。

ちなみに日本の人口は1億2千万人で、日本の世帯数は5千3百万世帯ほどあります。

PPV

さて上記の数字を頭に入れつつ、話を本題に戻しますが、アメリカのボクシングビジネスを語る上で最も重要なワードそれは「PPV(ペイ・パー・ビュー)」というテレビ番組の課金システムです。

 

日本でもこのワードだけは耳にしたことがあるのではないでしょうか?

しかし、日本で生活しているとイマイチ名前は聞いたことあってもそのシステムはピンと来ないと思います。

 

どんな課金システムかと言うと、分かりやすく言えば「1番組ごとに、料金を支払うシステムです」

月額や年額で視聴料を払い、その代わりどんな番組も好きなだけ、いつでも見れるスカパーなどはこの反対を行く視聴方法ですね。

 

視聴料は4ドルから60ドルととても幅があり、当然誰もが見ずにはいられない、世紀の一戦、歴史的な一戦ほど視聴料金は挙がります。

メイフェザーVSコナー・マクレガー戦のPPV

文章ばかりではなかなかイメージもわかないと思うので、ここで具体的な数字をお伝えしましょう。

アメリカの最も稼ぐボクサー・メイフェザー選手と、アメリカ総合格闘技界のエース・マクレガー選手の世紀の一戦がありましたね。

この試合のPPV視聴料金一体いくらだと思います?

な、な、なんと。89ドル!日本円で1万円を超えます!

たった1試合ですよ!

この二人の試合を生中継でお家のテレビで見るのに1万円払ってみる訳です。

そして、この試合のPPVの販売数は430万件!!

単純計算で、1万かける430万、ナント430億円のお金がたった一夜で動く訳です。

そしてこのPPV収益の一部が試合をした両者に分配されるという仕組みなのです。

実際ボクサーが手にするファイトマネーには、このPPVの分配金が加えられます。

そして単純なファイトマネー自身よりも、このPPV分配金の方が圧倒的に大きいのが現実です。

 

もちろん興行として、収入はこのPPVだけではありません。

これに加え、観客収入、購買(グッズや飲食等)収入、スポンサー収入、海外放映権収入が加わり、トータル600億円を超えるとんでもないお金が動くのです。

ちなみにPPVビュー以外の上記の数字も、日本とは比べものになりませんよ。

なんせ、人口が2.5倍ならボクシングファンも2.5倍、この試合のスポンサーになりたい企業も2.5倍

そう、全てが2.5倍。そりゃ日本のファイトマネーでは太刀打ちできません。

 

 

ちなみにこの試合のファイトマネー、メイフェザーが110億マクレガーが33億だそうです。

ひゃー恐ろしい。

 

ここで冷静に、数字を見るといかにPPVがその割合を占めているか、PPVでどれだけ稼げるかが、ファイトマネーに直結しているかお分かりになると思います。

 

村田選手VSゴロフスキン選手のファイトマネーは!?

村田選手VSゴロフスキン選手はこの半分か?1/3か?はたまた1/10か?

もちろんいきなり、村田選手が上記のような数字を稼げる訳ありませんね。

しかし、それにちょっとでも近づくポイントは2点。

 

①「次戦(ゴロフスキン戦の前)をアメリカで行い、なおかつアメリカの実績・人気ともに高いボクサーと対戦すること。」

 

②「その選手に、誰もが認める圧倒的な勝ち方で勝利し、ゴロフスキン戦を迎えること」

 

この2点に絞られます。

まず村田選手のアメリカでの注目度を上げなければお話になりませんね。

 

ぜひ、日本の希望の星となり、ラスベガスのリングで日の丸を掲げた村田選手がみたいものです!

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