日本ボクシングの未来を背負う選手となった村田諒太選手。
彼は自身の公式フェイスブックページにて日々の事を、かなり頻繁に発信しています。
練習などはもちろん、プライベートに近い生活のこと、テレビ番組への出演や、有名タレントとの共演などテーマは様々です。
そんな中、2014年7月9日の投稿にて彼はある選手と合同で練習したとフェイスブック上で報告しています。
そのある選手とは、最近村田選手との夢の対決が期待される、そう「ゴロフスキン」選手です。
練習で出来ないことは試合では出来ません。
マジックのようなことは厳しいボクシングの世界では起きないのです。
今回は二人が唯一手を交えたスパーリングから、両ボクサーの秘密に迫ってみたいと思います。
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ゴロフキンと村田諒太が合同練習
以下は、2014年7月9日の村田諒太公式フェイスブックの記事をそのまま引用します。
「ゴロフキンと一緒に練習させてもらってます。得るものがすごく多いし、彼は紳士です。スパーリングもしましたが、またそれは報告します。写真はロードワークです。目指すところがハッキリ見える環境をもらえるなんて、本当に有難いです。」
というコメントで、村田選手はゴロフスキン選手との合同練習について投稿しています。
おそらくこの「目指すところ」というのは「ゴロフスキン」選手そのものなのでしょう。
2014年7月ですから今から数えれば、およそ4年前。
ゴロフスキン選手がピーク中のピーク、村田選手はアマチュアからプロへ転向し、1年ほどしか経っていない頃です。
この時のゴロフスキン選手は、ミドル級の強さの象徴、すべて選手の頂点に君臨する王者です(もちろん今もですが)。
ミドル級でプロデビューしまだ5戦前後しか経験していなかった村田選手にとっては本当に神様に与えられた奇跡のような時間(練習)だったことでしょう。
ゴロフキンと村田諒太のスパーリング
それでは村田選手はこの4年前のこのスパーリングについて、どんな感触、感想を持ったのでしょうか?
ちなみにこの時の練習で、ゴロフスキン選手と3ラウンドのスパーリングを2日間行ったそうです。
各スポーツ、メディアには以下のように語っています。
「パンチ力が異質でしたね。硬くて強い、そして重い――まるで石で殴られているようで、初めて受ける衝撃でした。こんなにパンチがあるんだと思いました。加えてジャブもうまい。“タッチ・ゲーム”全盛のなかで世界選手権で金、オリンピックで銀メダルを取るぐらいですから。長い距離でも戦えるし、高い技術もありました。」
ちなみにこの「タッチ・ゲーム」とは、軽いパンチで少し触れただけでも審査員にポイントとしてカウントされた為、本来強く踏み込み繰り出すパンチを触れるだけの「タッチ」と形容した呼び方です。
つまり、ただ強いパンチだけ打っていれば勝てるという時代ではなかったが、ゴロフスキン選手はそんな中でもきっちり結果を残している。
つまり、彼はパンチの強さだけではないよと、リスペクトを示しているのです。
ちなみに村田選手は、ゴロフスキン選手のボクシング部分のみに触れている訳ではありません。ゴロフスキン選手の「人間性」についても触れています。
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村田諒太が語ったゴロフキンの「人間性」
皆さんはメイフェザーというアメリカのボクサーをご存知でしょうか?
きっとボクシングのことをそこまで知らなくてもこの選手の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
その強さと圧倒的な実績でアメリカンドリームを掴んだボクサーです。
「MONEY(金の亡者)」のニックネームがつくほど稼いだボクサーでもあります。
アメリカのスポーツ長者番付第1位。
高級車と高級装飾品に身を包み、マスコミを引き連れ、お金のトラブル、犯罪トラブルの絶えないまさに「王者」を地でいくボクサーです。
ゴロフスキン選手はこのメイフェザーの真逆を行く選手と言えるでしょう。
村田選手が彼との練習でこんな彼のエピソードを紹介しています。
それは、村田選手に付いてきた日本のマスコミのカメラ前をゴロフスキン選手が通る時、彼は「すみません」と言いながら横切っていくそうです。
正直、ゴロフスキン選手の実績はメイフェザー選手と比べても遜色ありません。
そこから得た、地位も名誉も変わりありません。
しかし、ゴロフスキン選手は自分とは全く関係ない日本のマスコミ、しかもまだ名もしれないデビュー1年の日本のボクサーです。
そこにさえ配慮と謙虚の気持ちを忘れないのです。
これは、ゴロフスキン選手の精神性をそのまま表したエピソードと言えるでしょう。
ボクサーとしても人間としてもまさに超一流の選手だったということですね。
まとめ
今回は、ゴロフキン選手と村田選手は過去のスパーリングをご紹介しましたが、そのスパーリングからすでに4年も経っています。
村田選手はそこから、練習だけでなく「試合」を重ね成長しています。
当時のことを振り返ることが、これからのゴロフキン選手VS村田選手の試合に直結するとは思いませんが、原点は原点。
こんな視点で両選手を観るのもまた違った楽しみかもしれません。
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