4月15日の試合において、日本人初のボクシングWBAミドル級タイトルの初防衛を果たした村田諒太選手。
関係者やファン、そして本人自身もあの大物「ゴロフスキン」選手との対戦を視野に今後の進路を語っています。
しかし、日本のミドル級界では確かに「村田諒太」選手が台風の目であり、彼を中心にこの階級が回っていると言えるでしょう。
しかし、世界に目を向けるとそれは違います。
ゴロフスキン選手を頂点とし、まだまだ猛者たちがいるのが世界のミドル級事情です。
村田選手といえど、初防衛を果たし、次にいきなり頂点のゴロフスキン戦とはいかないでしょう。
今回は、村田選手とゴロフスキン選手以外にもまだまだいる世界のミドル級猛者たちを紹介しながら、ゴロフスキン戦への架け橋となる村田選手の次戦対戦相手を、独断と偏見で予想してみたいと思います。
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ボクシングミドル級のヒエラルキーについて
もちろん世界には村田選手以外にもミドル級の選手は沢山います。
対戦相手予想の前に、ミドル級の世界のトップランカー達のご紹介と、誰が一番ゴロフスキン選手に近いのかご紹介したいと思います。
ゲンナジー・ゴロフキン
まずはゴロフスキン選手。
この選手に関しては説明すら必要ないように思えます。
この選手が現状でミドル級界の頂点です。
ゲームで言えばラスボスみたいなものですね。
全盛期よりも落ちたのでは?という声も少なからずありますが、誰もが認めるミドル級チャンピオンとしてどんなファンからも、どんな関係者からも名が挙がるのはこの人で間違いありません。
サウル・アルバレス
続いて、サウル・アルバレス選手。
メキシコのボクサーですが、現時点でこの人が打倒ゴロフスキンに最も近いボクサーです。
何を隠そう昨年の9月にこの二人のビッグマッチがアメリカで行われていますが、ゴロフスキンを相手に判定にまで持ち越しています。
ちなみに結果は判定ドロー。
デビュー以来連勝を続けていたゴロフスキン選手の連勝をストップさせたのもこのアルバレス選手です。
1990年生まれのまだまだ若い選手です。
個人的な見解では、ゴロフスキンとこのアルバレスの両選手が、ミドル級では頭一つ飛び出し別格のような気がします。
この二人だけが異次元にいるような気さえします。
ミドル級の2強は現状この2人で間違いありません。
むしろ近年目立つゴロフスキン選手の体力的なピークも考えると、近い将来このアルバレス選手が、トップに君臨するのではと囁かれています。
ダニエル・ジェイコブス
続いてはダニエル・ジェイコブス選手。
現状、ゴロフスキン・アルバレスの2強に続く選手としては、この人の名前を挙げるファンが最も多いような気がします。
1987年生まれ、アメリカはニューヨーク生まれのボクサーです。
調べてみると、村田選手もインタビューで自分よりも実力が上の選手が世界にはいることを認めていますが、ジェイコブス選手を含めたこの3名のことではないかと言われていますね。
同じく、ジェイコブス選手もゴロフスキン選手と直接対決を行っており、負けはしたものの判定の勝負にまで持ち込んでいます。
さてここまで、紹介した3選手はミドル級界のトップ3です。
日本にいると村田選手のニュースばかりで、中々この3名の名前は耳に入ってこないかもしれませんが、残念ながら世界基準ではこの3名がミドル級の台風の目です。
では、初防衛に成功した村田選手がいきなりこの3名と戦う可能性はあるか?と言われれば、答えは可能性は0ではないが、低いと言わざるを得ないでしょう。
村田選手がこの3名と対戦するには、もっと世界のトップランカーたちと戦い、そして勝利し実績を作るのが先でしょう。
村田の次戦の相手は?
では次に戦う相手はどんな選手が良いのか?
まず、村田選手が前の前の試合で戦ったエンダム選手。
このエンダム選手は、ミドル級の世界ランキングで8位にランクインしています。
つまりトップ3を除くと、4位から7位までの選手に勝利し実績を作ることが、ゴロフスキン戦及びトップ3への近道と言われています。
具体的には以下の2名が、自分の希望も含めた次戦の対戦相手予想です。
デメトリアス・アンドラーデ選手
1988年生まれのアメリカのボクサー。
WBOとWBAの両団体のスーパーウェルター級の元王者です。
サウスポーで試合中に変幻自在に戦い方を変える。
村田選手にとっては少しやりづらい相手でもあります。
ビリー・ジョー・ソーンダース選手
1989年生まれのイギリスのボクサー。
現WBO 世界ミドル級の王者です。
アマチュアの経験もあり、北京オリンピックにはウェルター級で出場しているが2回戦で敗退しています。
個人的にはまずはソーンダース選手が、次戦の相手としては良いのではないかと思います。
正直、ソーンダース選手は、もちろんWBOの王者でもあるので、強いに決まっています。
しかし、それまでに紹介したどの選手とも比べて、「これだ!」という決定打がないようにも思えます。
このソーンダース選手に、誰もが見てわかるような勝ち方で勝利すれば、上位3名のトップランカーへの切符を手に入れるのにグッと近づくでしょう。
ボクシングファンであればあるほど、ゴロフスキン戦よりも次戦の対戦相手が気になるのが本音です。ぜひ、期待しましょう。
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