日本ボクシング界ではすっかり有名になったミドル級の村田諒太選手。
先日の試合では自身のミドル級王者の初防衛をかけ、イタリアのボクサー「エマヌエーレ・ブランダムラ」選手と対戦し、見事勝利。
WBA世界ミドル級王者タイトルの初防衛を達成しました。
この試合に勝利したことで、関係者やボクシングファンの中で、ある選手との対戦が話題になっています。
その選手の名は「ゲンナジー・ゴロフキン」。
カザフスタン出身のWBA・WBC・IBFのボクシング3団体のミドル級スーパー王者です。
肩書きだけ聞くと、なんのこっちゃという感じでですが、要するにボクシングミドル級の中では、世界にこの人の右に出るものがいない、そのくらいめちゃくちゃ強いチャンピオンということです。
今回は、この村田諒太VSゲンナジー・ゴロフキンの試合の実現性や可能性、どんな試合展開になるのか語ってみたいと思います。
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ゴロフスキンの凄さについて
スーパー王者とは?
村田選手の経歴や認知度はすでに、日本中の皆の知るところかと思います。
ここでは、このゴロフスキン選手がどれだけ凄い選手かについて説明したいと思います。
まず先にも記載しました彼のもつタイトルで気になるのが、「スーパー王者」というもの。
これっていったいどんなタイトルなのか?
現在世界で「王者」を認定できるボクシング団体は4つあり、単純に言えば常にその階級で4人の王者が同時にいることになります。
当然、1つの団体の王者タイトルを持つ選手もいれば、1人で2つの団体の王者タイトルを持つ選手もいます。
これを統一王者と言います。
こういう状態では「王者」という強さの定義が曖昧になってきます。
そこで、WBAが定めたのが「スーパー王者」。
このように横断的に複数団体の王者タイトルを同時に保持している選手に、「王者」よりもさらに上位の「スーパー王者」という座を設定したのです。
これだけ見ても「王者」のみのタイトルを持つ村田選手よりも、ゴロフスキン選手の方が公的にランクが上の選手であることがわかりますね。
ゴロフキンの実力
続いてその実力です。
率直に言ってしまえば、めちゃくちゃ強いです。
KO率80%!!
プロアマ通じて一度もノックダウンやレフェリーストップ負けをしたことがありません。
ボクシングミドル級界の「ヒョードル」と言えるでしょう。
特に顕著なのが、そのパンチ力。
顔面に当たっても、ボディーにあたっても、ガードの上からでも、どこに当たってもその破壊力は異常です。
なおかつ戦い方は「アグレッシブ」そのもの。
駆け引きというよりも攻めて、攻めて試合の主導権を握る戦い方をします。
また、これまた凄いのがノックダウンをしたことがないということ。
私も彼の試合をよく見ますが、結構良いパンチをもらってるシーンもあります。
それでも倒れないのです、相当頑丈なカラダを神様から授かったのでしょう。
たったこれだけの理由を挙げても、村田選手とゴロフスキン選手の間には相当の実力差があることは認めざるを得ないでしょう。
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本当に実現するのか?
続いて本当に実現するのかという点。
まずは村田選手の所属するジムの会長は年内にゴロフスキン選手との対戦を視野にいれていることをインタビューなどで明確に述べています。
また、ゴロフスキン選手側のプロモーターによると、村田選手との試合も視野にいれた関係各所との交渉を進めているとのこと。
ビックマッチとなれば、当然ボクシングの本場アメリカでも放映されることになり、放映権による問題、選手のギャラなど、ビジネスとしても多くの調整事項が出てくることは間違いなく、動く金額も日本だけの話しとは比べものになりません。
現在、村田選手の次戦がアメリカ・ラスベガスで行われることが濃厚なことから考えると(対戦相手は未定)、次戦でまずアメリカでの認知度を一気に上げ、年末東京ドームでのゴロフスキン戦につなげる流れが、個人的な予想です。
どんな試合展開に!?
それではどんな試合展開になるのか?ここは筆者の独断と偏見で書きます。
まず、村田選手は序盤から打ち合ったり、攻めにいくのは得策ではないでしょう。
お互い体力のある序盤で撃ち合えば、残念ながらゴロフスキンに軍配があがるのは明白と言えます。
そこでポイントとなるのは村田選手のガードの堅さです。
村田選手はもともとガードに定評があります。
相手の体力が消耗する後半・終盤まで、持ちこたえられるかがこの試合の一番のポイントになるでしょう。
ガードに重点をおきつつも、適所でパンチを当てポイントを稼ぎ、ゴロフスキン選手の勢い・スタミナが落ちた終盤で村田選手が一気に仕掛けるのが、妥当な試合展開かとは思います。
もちろん、男気を出して、序盤から撃ち合ってくれればそれはそれで、盛り上がるでしょうね。
男としては、それも是非期待したいところです。
いずれにしても、年末に向け村田選手の動向からは目が離せませんね。
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