皆さん田口良一というボクサーをご存知でしょうか?
恐らくボクシングを好きで見ている人以外ではなかなか知っている人は少ないでしょう。
しかしこの田口選手、認知度や露出度ではミドル級の村田選手、スーパーフライ級の井上選手に劣るかもしれませんが、実は世界で認定されているボクシング4団体の内2つのタイトルを保持する2団体統一王者なのです。
今回はこの田口良一というボクサーについて、その特徴や強さの秘密について書いていきたいと思います。
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田口良一のプロフィール
まず強さの秘密に迫る前に、田口選手の簡単なプロフィール紹介をしていきたいと思います。
田口選手は現在31歳、東京都出身のライトフライ級のボクサーです。
中学生の時にボクシングを始め、高校生の時に現在も所属するワタナベボクシングジムに入り本格的にボクシングを始めました。
冷静沈着で粘り強い試合運びで、現在はボクシング4団体WBA・WBC・IBF・WBOの内WBAとIBFの2つのライトフライ級でタイトルを保持する2団体統一王者です。
2団体統一王者は日本でも3人しかおらず、村田諒太選手や井上尚弥選手と同じように今後の活躍が期待される日本人ボクサーの一人なのです。
ファイトスタイルとその特徴
田口選手のボクサーとしての評価で多く耳にするのが「謙虚なファイター」という言葉です。
その言葉の通り、実際に言葉や態度で相手を威嚇したり、積極的に自分から打ち合いに行くようなファイトスタイルではありません。
戦い方は冷静そのもので、決して自身のファイトスタイルを崩すことはありません。
それを顕著に現しているのが田口選手の戦績で、KOによる勝利が少なく、判定勝利や終盤ラウンドに持ち込む試合がとても多いのです。
しかしこれは、決してマイナスに捉える必要はありません。
全体の戦績で見ればプロ戦、31戦27勝2敗2分ととても優秀な戦績を収めているからです。
しかも、この2敗のうちの1つはあの「井上尚弥」選手との試合です。
なんと田口選手あの怪物井上選手と10Rまで戦い判定の末で敗れているのです。
井上選手の強烈なパンチを何度も喰らいながら、結局最終ラウンドまで倒れることはありませんでした。
これは意外と皆知らないのですが、怪物井上とやってここまでやれる選手は世界を探してもなかなかいないはずです。
むしろこの戦い方こそが田口選手の最大の特徴なのかもしれませんが、裏を返せば派手なKOやキャラクターがない部分で、メディアに取り上げられにくい選手なのかもしれません。
しかしボクシングを少しでも知っている人が見れば、村田・井上と並び十分「世界を獲れる」と評される選手なのです。
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得意技や具体的な試合運び 〜ここが強さのポイント〜
では、田口選手は具体的にどんな試合運びをするのでしょうか?
また試合を制する決定打はどんなパンチなのか?
過去の試合を分析すると見えてくる田口選手の強さのポイントを見ていきましょう。
まずはその「スタミナ」です。
試合戦績を見てのとおり、終盤ラウンドまで持ち込む試合がほとんどの田口選手、これはスタミナに絶対的な自信がなければこの結果は残せません。
試合内容もその通りで、勝利した多くの試合を見ても終盤で完全に相手の動きが鈍くなり、その瞬間に田口選手が何度も何度も良いパンチを相手に当てるシーンが多く見られます。
次に特徴的なのがその「精神力の強さ」です。
田口選手はスタミナだけではなく、相手にかなり強烈なパンチをもらってもなかなか後ろには引きません。
打った相手はきっと「これは良いパンチが入った」と思うかもしれませんが、田口選手自身は冷静に顔色も変えずズンズン迫ってきます。
相手からすればこれはとても戦いづらく、ペースを握れなくなってしまいます。
相手から見ると攻めても攻めても向かってくるとても「やりづらい選手」なのです。
続いて田口選手の決定打となる得意パンチはあるのか?という部分ですが、正直これに関しては「これだ!」という誰にも負けないパンチがあるわけではない、というのが正直なところです。
強いて言えば「左ボディーブロー」ぐらいでしょうか。
しかし中盤ラウンドから終盤ラウンドに繰り出されるボディが強烈で、ただでさえスタミナがなくなってくる終盤で、ボディをコツコツ当てられれば相手はたまったものじゃありません。
その辺り、「スタミナ」のある田口選手とこの「ボディーパンチ」は最強に相性が良いと言えるでしょう。
そして田口選手のもう一つの強さの秘密が井上尚弥選手との試合で顕著に現れた「打たれ強さ」です。
あの井上選手に打たれても打たれても、ダウンすることなく攻撃の手を止めない、これは半端なタフネスではありません。
田口選手は、これから世界を獲れる日本人として期待が高まっていくことは間違いありません。
その際この「スタミナ」「精神力の強さ」「打たれ強さ」に注目してみてみて下さい。
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