日本人初の3団体統一王者が期待される日本のボクサー田口良一選手。
3団体統一王者になることはとても素晴らしいことですが、実は田口選手にはもう一つ期待されている記録があるんです。
それは、日本のレジェンドと呼ばれる元ボクサー、近年ではボクサーというよりもタレントのイメージが強くなっているかもしれませんが、「具志堅用高」という選手が持つある記録の更新が期待されているのです。
この具志堅用高氏が残した偉大な記録とは、13回の王座防衛記録です。
この日本記録はいまだに破られていません。
実は近年、この偉大な記録に最も近いとされている日本人選手が田口選手なのです。
今回は、田口選手がこの13回の王座防衛記録を破る可能性について分析してみたいと思います。
スポンサーリンク
具志堅の戦績
まずはその前に、具志堅用高氏の記録や戦績について簡単に紹介したいと思います。
具志堅用高氏は、沖縄県出身の元ボクサーで現在はタレント業をメインとしながら、解説者や「白井・具志堅スポーツジム」という自身のボクシングジムも経営しています。
ボクサー時代は、「カンムリワシ」の愛称でボクシングファン以外にもその知名度は日本全国に広がりました。
知名度だけでなく、実力も折り紙つき、具志堅氏はライトフライ級でプロデビュー9戦目にして初めて世界王座タイトルを奪取しました。
当時は現在のようにたくさんのボクシング団体があるわけではなく、日本人が世界王座を取ること自体が今よりもとてもレアで難しいことでした。
しかし、具志堅氏のすごいところはここからです。
このWBA世界ライトフライ級王座を13回も防衛してしまったのです。
長谷川穂積選手も山中慎介選手も、日本人ではどのボクサーもこの記録を破ることができていません。
また先にも説明したように、現在と違いボクシング団体が多く存在するわけでもなく、世界王者が何人もいる時代ではありません。
世界王者になる競争率は今の数倍も厳しく、ましてやその地位を13回連続で防衛することなど雲の上の世界の話に思える、そんな時代だったのです。
それだけこの具志堅氏が作った記録はものすごい記録ということなのです。
では、この記録に今一番近い選手は誰なのでしょうか?
何を隠そうそれはやはり、田口良一選手なのではないでしょうか。
それではその理由をいくつか紹介していきましょう。
田口良一が具志堅の記録に一番近い理由
まず、一番大事なのは田口選手の現在の戦績です。
田口選手は昨年末の対ミラン・メリンドとの王座防衛戦で、7回目の王座防衛を達成しました。
これは今現在、王座防衛している記録で一番長いものです。
田口選手はすでに今年5月に8回目の王座防衛の試合が決定していますので、その試合に見事勝利すれば 8回目の王座防衛ということになります。
2018年内には、10回の王座防衛が達成できるのではと強く期待されています。
スポンサーリンク
田口良一以外の選手の記録
それではここで、13回の具志堅氏の記録に次ぐ他の日本人選手の王座防衛記録も振り返ってみましょう。
具志堅選手に次ぐ歴代2位の記録は12回の王座防衛を記録した山中慎介選手です。
残念ながら、先日のネリーとの試合で山中選手は引退を表明してしまいましたが、 もし引退をしていなければ間違いなく山中選手が13回の記録を破る第一人者だったでしょう。
続いて12回の記録は、山中選手と同じジムの選手で内山高志選手ですが、内山選手も昨年現役引退をしてしまいました。
続いて11回という記録を残したのは、2016年に引退してしまった長谷川穂積選手です。
具志堅氏の記録に近い選手トップ3名がここ数年で皆引退してしまっていますので、当然ここで注目されるのは田口選手ということになります。
もし田口良一選手が年内に10回の王座防衛を記録すれば、来年2019年度内には具志堅氏の13回に近づく可能性がぐっと高まるというわけです。
では、あの井上尚弥はどうなの?
ここで気になるのはあのモンスター井上尚弥選手は?ということになります。
実は井上選手、もちろん実力で言えば間違いなく具志堅氏の記録を破るポテンシャルを持っていると言えます。
しかし、まだ若い井上選手は、階級も定まっていない部分もあります。
一度階級を変えてしまえば、それはまた1からのスタートになりますから、そもそも4階級制覇の記録も掲げている井上選手よりも、現在同階級で勝ち続けている田口選手の方がその記録に近いと言えます。
ちなみに、具志堅氏が自身のジムで直接指導する「比嘉大吾」という選手がいます。
この選手も具志堅氏の秘蔵っ子ということで記録破る候補としてよく取り上げられます。
しかし比嘉選手、先日3回目の王座防衛をかけた試合の前日計量で体重オーバーの罰則を受けてしまい王座を剥奪されていました。
これらまわりの選手の状況も加味し、具志堅氏の大記録を破るであろう最筆頭選手は田口選手で間違いないと言えるでしょう。
まずは、田口選手の5月20日に行われる8回目の王座防衛戦を全力で応援しましょう!
スポンサーリンク
コメントを残す