「岩田翔吉」ボクシングファンでも、この名前を知っている方は少ないと思います。
まだプロデビューもしてない、アマチュアボクサー。
今年、早稲田大学を卒業し、今年中もしくは来年早々にはプロデビューが噂されています。
彼は、早稲田大学ボクシング部に所属していたのですが、早稲田ボクシング部はそこまで名門というわけではなく、1951年に1部リーグで優勝しているのみで、現在は3部へ降格。
大学ボクシングといえば日大、近畿大、拓殖大などが有名で、早稲田というのは正直言って部としては強くありません。
それでもなぜ私がこの「岩田翔吉」に注目しているかというと
「将来120%世界チャンピオンになる!」と強く思うから。
放つオーラが断然違う。
万一仮になれなかったとしても、日本ボクシング界の起爆剤にはなります。絶対に!
それでは今回、この岩田翔吉選手の紹介をさせて頂きたいと思います。
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1.格闘技づけの人生

オフィシャルブログを見る限り、岩田翔吉は小学4年生からレスリング、ボクシング、柔術、ムエタイをたしなんできたとの事。
あの山本KIDの元で格闘技を練習していたようで、最近ではクレイジー・ビー所属選手との仲睦まじい様子が見てとれます。
RIZINで活躍の矢地選手や、山本美優選手、そしてもちろん山本KID。
そして特にムエタイには尽力していたようで、本場ラジャダムナンでも試合経験あり、幼顔の岩田選手がムエタイのベルトを巻いている画像も確認できます。
那須川天心もその時同じ団体でしのぎをけずっており、幼いころから素晴らしいライバルの存在も彼を今の状態に育て上げた一因でしょう。
ボクシングを始めたのは中学2年生の頃。
近くのジムに行ってみたところ、数多くの格闘技の中で、最も彼に合っていたようです。
そして高校はボクシングの名門日出学園ボクシング部に所属します。
岩田選手が日出学園時代の映像は、何個かYOUTUBEで確認できます。
一番古いもので、2年次のシャドー、ミット、試合の映像です。シャドーはリングの上をスケーティングするように華麗。
基本に忠実なものではなく、既に自分の世界を持っている。
雰囲気で「強い」と分かります。
バックステップ、ピボット、シャッフルフットワークが非常に格好いいですね。是非見てみてください。
そしてミット打ちはジャブのスピード、ストレートの鋭さ、アッパーの威力、抜群です。
高校生ながら、体幹がしっかりしていたのか、軸が全くぶれないのが本当に凄いです。
おそらく幼少の頃から様々な格闘技をやってきたたまものでしょう。
身体は細めで筋骨隆々という感じではないのですが、そのパンチは異質。
丁度井上尚哉も握力等の測定数値は一般人程度、もしくはそれ以下でさえあるのですが、体幹関連の数値だけは異常なまでに高いそうです。
腕、拳に力を伝えるのは、やはり幹なんですね。
日出学園3年時に全国高校総体を制覇。大学ではリーグ戦負けなし。その中で戦ってきた相手もビッグネームが多いです。
2.岩田翔吉が戦ってきた相手
高校時代から大学時代にかけて、岩田翔吉が戦ってきた相手を振り返ってみましょう。
現在ワタナベジム所属のプロボクサーで、ミニマム世界ランカー谷口将隆。
拳四郎、京口紘人、井上尚哉など後の世界王者達と激闘を繰り広げた柏崎刀翔。
現在3階級制覇を狙う田中恒成。そして井上尚哉の弟、井上拓真です。
田中と井上拓真とは高校時代、谷口と柏崎には大学時代で対決しています。
田中と井上には勝っています。
井上とは1勝3敗、負け越しています。
田中恒成との勝敗回数は確認出来ませんでしたが、少なくとも1度は勝っています。
田中に勝利し、高校総体を制覇しています。
早稲田大学時代、リーグ戦では負けなしの全勝ですが、上述の谷口、柏崎には負けているようです。
「いや、結構負けてるじゃん。そんな強いの?」と思うかもしれません。
即答で答えられます。「強いです。」
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3.ファイトスタイルが完全にプロ向き

岩田選手の試合、特に大学時代の試合を見ると分かりますが、多いのがいきなりの右で飛び込んで相手を鎮めるパターン。
高校時代もそんな感じでした。
相手選手のコーチから「飛び込みの右気を付けろ」という声も聞かれます。
そうなると、もちろん被弾も多くなります。
相手に喰わらせたダメージよりも、獲得ポイントが重視されるアマチュアボクシングのルールのため、アマ時代負けがこんでしまったという事も考えられるでしょう。
岩田選手は、たまに練習動画を自身のSNSにあげているので、スパーリングの映像も見れます。
最新の映像は帝拳ジムでの対ライトフライ級日本ランキング3位の選手とのもの。
やはりいきなりの右が冴えています。そしてその右でとらえたときの、次のラッシュが凄いですね。
他のスパー映像を見ても、動きはやはり若干トリッキー。
まさに魅せるボクサーです。
本人も新聞の取材で語っているのですが、日本人にありがちなガンガン前に出て打ち合うタイプではありません。
スピードとタイミングで勝負する選手です。
もちろんパワーも十分。
三迫ジムでのスパーでは、飛び込みの左フックで相手選手がリング中央あたりからロープまでふっとんでいます。
アメリカでの武者修行の映像を見ても、現地の選手に体負けしていません。それどころか圧倒しています。
他に特筆すべきは、相手の頭が下がったときの右アッパー。
幾度となく決めています。当て勘も抜群。
本人も、ガーボンタ・ディビスやエイドリアン・ブローナー、そしてフロイド・メイウェザージュニアを憧れの存在としており、岩田選手のスタイルを見るとそうであることがよく分かります。
他にも、亀田興殻、比嘉大悟、拳四朗のスパーリングパートナーを務めています。
実力的には、東洋太平洋王者以上世界王者以下の実力は既に身に着けているでしょう。
日本王者クラスは圧倒できています。
4.ボクシング以外の面でもスター候補
ボクシングの実力もさることながら、この岩田翔吉かなりのイケメン。
そしてSNSを見る限り、よく遊んでます。
その点でもガーボンタ・ディビスやブローナーに似ていますね。
プロデビューは間違いなくするでしょうが、何かスキャンダルを起こしそうなのが楽しみです。
ボクシングは、スキャンダルがその個人の市場価値を上げるともいえます。
その選手の事が好きでも嫌いでも、注目されればいいのです。メイウェザーも言っていました。
今の日本人にないのがそれです。「頑張ります、絶対勝ちます」という一言二言だけで、注目されようというのがあまり感じられない。
岩田選手には、それがあると思います。
独自のボクシングスタイル、イケメン、ファッションセンス、どれを取っても世間の注目を集めそうなのが楽しみですね。
アンチも結構出てくるでしょう。ただ、そのアンチですら岩田選手にとっては良い「お客様」なんですね。
5.岩田翔吉のこれから
現在、岩田翔吉は早稲田大学を卒業し、プロデビューへの準備を進めている段階だと思われます。
アメリカへの遠征も早いペースで行っており、トップランクのCEOボブ・アラムとの接触。
以前は、まさかアメリカデビューするのかなとも思っていましたが、現在帝拳ジムを拠点として練習しているようで、デビューはおそらく帝拳からになるでしょう。
ただ、帝拳であればアメリカ市場とのパイプも強いので、現在軽量級が注目されている本場での活躍も将来的には有ですね。
私は彼がプロになり、その成績ももちろんですが、ボクシング界にどんな風を巻き起こすのかが一番楽しみです。
現在日本人世界王者は複数いますが、そのどれとも被らない唯一無二の存在。
プロデビューまで、もうそこまで待たなくていいはずです。
是非注目しておいてください
6.まとめ
今回は、岩田翔吉というアマチュアボクサーを取り上げさせていただきました。
ボクシングだけではなく、リングの外でも魅力的な存在になるであろう彼に、是非注目です。
メイウェザーはかつて
「俺の事を好きでも、嫌いでも、どちらでもかまわない。それで俺のチケットを買ってくれるんだから」
と言っています。
Haterを作り出すほどの自我の強さ。それがないのが、今の日本ボクシング界。
だからこそ、岩田翔吉。彼は日本ボクシング界の起爆剤になれる人材です。
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