衝撃の1ラウンドTKOにより、WBAバンタム級王者のマクドネルを倒し、日本人最速でボクシング界3階級制覇を成し遂げた「モンスター・井上尚弥」選手。
とどまる事を知らない彼の勢いは、まさに彼が口にした5階級制覇やラスベガスでのタイトルマッチなど、夢とも思える事を現実に起こせる、そんな期待を彼にはしてしまいますね。
そんな話題に事かかない井上選手にまたまた大きなビッグチャンスがやってきました。
それは、昨年から始まったWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)への井上尚弥選手の正式参戦であります。
まさにこの大会は、人気も実力も世界トップクラスのボクサー達が、「世界一の賞金」と「真の世界王者の称号」をかけて戦う、ハイリスク・ハイリターンすぎる、しかし観るものにとっては面白すぎるボクシングトーナメントなのです。
二回目となるこのWBSSに今年はバンタム級が設定されたことで、そこに我らが井上選手が堂々の参戦となる訳です。
さてそこで気になるのが、井上選手がこのトーナメントで戦うであろう他のバンタム級出場選手。
今回は、このWBSSバンタム級について、井上選手も含め、現在出場が決定している選手たちをご紹介したいと思います。
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ライアン・バーネット
イギリスのボクサー、現在26歳です。
現WBA世界バンタム級スーパー王者です。
年齢的にはまだ若い選手。この選手なんといってもまだプロ無敗!
「スーパー王者」ですから、位的には現在WBA王者の井上選手よりも格上ということになりますね。
それより何より、この選手と井上選手の対戦が騒がれる理由として、やはり先日のマクドネル戦があります。
マクドネル選手も同じイギリス人ですからね。
イギリス国民としては自国の選手が1ラウンドであの圧倒的な負け方を見ちゃってますから、まさか2回連続で日本人に英国チャンプが負ける訳にはいかん!と当然なるわけです。
また井上選手は、「強い奴としかやらない」とデビューする時から言ってますから、「WBAスーパー王者」であるバーネット選手とは是非やりたいでしょうね。
戦い方はオーソドックス。
パンチ、ディフェンスともにすべてがトップレベルにある選手です。
相手に合わせて器用に戦いかたを変えたりもしますから、対井上選手となれば相当研究してくるでしょう。
ゾラニ・テテ
南アフリカ共和国のボクサー、現在30歳。
現WBO 世界バンタム級王者です。
このテテという選手を一躍有名にしたのが昨年11月に行われた1回目の王座防衛戦、この試合テテ選手はなんと1ラウンド開始11秒で相手をKOしてしまいました。
この11秒KO勝利というのはボクシング史上の最短記録です。
そしてなんと言ってもこの選手、「リーチ」がとにかく長い!しかもレフティーです。
また、「ジャバー」とよく呼ばれており、この長い腕から繰り出される「右ジャブ」でまず試合を組み立てます。
多くの選手はこの右のジャブでペースを取られてしまいます。
また怖いのは、目の覚めるようなもの凄いスピードで、カウンターを合わせてくる左ストレート&左フック。
これは本当に要注意です。
リーチを活かし、かなり懐の深い戦い方をするので井上選手はかなり戦いにくいのではないでしょうか?
個人的にはスーパー王者のバーネット選手よりもテテ選手の方が、井上選手にとっては脅威・倒しにくい・やりにくい、三拍子揃った相手なのではないかと思います。
逆にテテ選手は前々から、井上選手に対戦要求を出してますね。
いずれにしてもバンタム級4強の一人ですから、WBSSに出場していなくても将来的にこのテテ選手との対戦は避けれないでしょう。
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エマヌエル・ロドリゲス
プエルトリコのボクサー、現在25歳。
バーネット選手と同じく、まだまだ年齢的には若い選手ですね。
現IBF世界バンタム級王者です。
実はこの選手先月5月にイギリスのボクサー、ポール・バトラーに勝利し、IBFバンタム級王者になったばかり。
ロドリゲス選手まだ王者になったばかりということもあり、あまり情報も多くはないのですが、動画を見たところその戦い方はまさに「ハードパンチャー」、ファイトスタイルは比較的井上選手に似ているのではないかと思います。
上で紹介したテテ選手は、「やりづらい」という観点で井上選手にとっては脅威でしたが、このロドリゲス選手はその逆、井上選手vsロドリゲス選手は相性が合う為、バチバチの殴り合い、そういうエキサイティングな試合の意味で脅威になるのではないでしょうか。
井上尚弥
ここまで書くと、まだまだ世界には凄い選手がいるなという感じがして、井上選手WBSSで大丈夫か?と不安になる気もしますが、そこまで心配はいらないでしょう。
ぶっちゃけ井上選手にとってどの選手ももちろん「リスク」はありますが、正直実力ではどの選手よりも井上選手が上だと思います。
試合なので、どんでん返しはあるかもしれませんが、順調に行けば、井上選手のもとに優勝賞金が転がることでしょう!
というよりこの大会で勝てば本当に「真の世界一」が手に入るので、ラスベガスファイト、第二のパッキャオになるのも夢ではありません。
ぜひ期待しましょう!
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