WBSSボクシングっていつなの?ルールについて説明してみた

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WBSSとは、2017年9月から始まった、各団体その階級の15位までの選手が参加出来るトーナメント。

 

現在、スーパーミドル級とクルーザー級が開催中で、今度はバンダム級での開催が予定されています。

 

バンダム級と言えば、モンスター井上尚弥がいる階級。マクドネルを1ラウンドKOで倒したのも記憶に新しいです。

 

マクドネル戦後のリング上で、井上はWBSSへの参加を声高に表明しました。

 

では、井上も参戦するWBSS、いつ開催になるのか、そのルールに関して見ていきます。

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1.WBSSはいつ開催されるのか?

WBSSは公式ホームページを持っており、2018年6月15日現在バンダム級に関する情報は全くありません。

 

しかし、WBSS側がマクドネル戦前から井上への参加を打診していたことからも、この階級での開催は確実だと考えていいでしょう。

 

それがいつになるのか?ファンにとっては早く見たいですね。

 

WBSSのシーズン1、つまりスーパーミドルとクルーザー級の初戦は2017年9月に始まりました。ですので、バンダム級も2018年9月頃の開催が濃厚です。

 

しかし、シーズン1のスーパーミドル、クルーザーの決勝戦が実はまだ終わっていないのです。

 

スーパーミドルはジョージ・グローブス対カラム・スミス。クルーザーはオレクサンドル・オシク対ムラト・ガシエフの対決です。

 

元々は、2018年5月の決勝を予定していたのですが、選手の怪我等もあり夏に延期されました。

 

これがボクシングトーナメントの難しい所ですね。ボクシングは通常タイトルマッチ制です。トーナメントとなると、1試合終わっても、すぐに次戦の事を考えなければいけない。

肉体的、精神的に相当きついはずです。

 

2.WBSSバンダム級出場メンバー

 

ファンが一番気になるのが、誰が出るのか?ということ。トーナメントは、タイトルマッチと違い、「誰が最強か」というボクシング最大のテーマへ答えを出すことの出来る非常に相応しい舞台です。

 

まずはご存知井上尚弥

現在WBAのチャンピオンです。

 

次にWBAスーパーのライアン・バーネット、

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WBO王者のゾラニ・テテ

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WBCのエマニュエル・ロドリゲス

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この4名は出場を明言しています。

 

特に、井上とテテは既に臨戦態勢。

 

井上のマクドネル戦終了後、ゾラニ・テテはツイッターで井上に向けて「I can’t wait for us to fight!」とメッセージを送り、井上も「Thank you! I can’t wait too」と返しています。

 

戦前からお互いやる気まんまんです。

 

ライアン・バーネットが出てくるのが、少し意外でした。ライアン・バーネットのプロモーターは保守的なマッチメイクをすることで有名なエディ・ハーン。

 

現にテテとも何かと理由をつけて戦っていません。

 

この方向転換の理由はどうあれ、チャンピオンが4人は確実に出てくれるので、まさに優勝者は「最強」の称号を名実ともに手に入れるはずです。

 

彼ら4人の他、WBA暫定のフィリピ―ノボクサーレイマート・ガバリョが出てくれば、まさに文句なしです。

 

まだ目立った相手との戦いはないですが、19戦19勝16KOのハードパンチャー。

 

バンダムの政権がある程度長いバーネット、テテと、最近乗り込んできた井上、ガバリョ、ロドリゲスという新旧の図式も面白いですね。

 

チャンピオンだけではなく、他トップコンテンダーも魅力的な選手がいます。その筆頭が、フィリピンの閃光ノニト・ドネア


直近の試合ではフェザーで戦っており、2階級下になりますが、ドネアのフェザーでの体を見ると減量はそこまで苦しくはないはずです。

 

フェザーでのドネアは、はっきり言って往年のスピードが感じられません。パワーも階級を上げたことで目減りし、しかも待ちのカウンターパンチャーなので、手数も少ない。

 

2016年末から現在までの3試合は1勝2敗。明らかに適正体重ではありません。バンダムに戻ったとしても、フェルナンド・モンティエル戦で見せたまさに「閃光」のような左フックは見られないでしょうが、それでも井上とビッグネームとの対戦は楽しみです。

 

ドネアの参戦はあくまでも可能性なので、続報を待ちましょう。WBSSバンダム級トーナメント、メンツに関しては誰も文句なしのはずです。

 

 

3.WBSSのルール/開催概要

出場者は、WBSSからのオファーによる8名。この8名で、初戦、準決勝、決勝を行い、優勝者には「the best of best」の称号と、モハメド・アリトロフィー、10億を超えるファイトマネーが支払われます。

 

さらに、通常の団体王座もかけられます。現に、今夏行われるシーズン1クルーザーのファイナルには、WBC、WBAスーパー、IBF、WBO、そしてリングマガジン認定王者のベルトがかけられます。

 

こう見ると、このトーナメント王者はボクサーの欲しいもの全てを手に入れますね。

 

今バンダムはWBCが空位なので、4団体統一とまではいかないでしょうが、決勝に行く頃には、ベルトが決勝で戦う二人に集中しているはずです。

 

さらに、決まり事として1回戦で王者同士は戦わないようです。確かに、いきなり初戦で2人消えてしまっては、味気ないですね。

 

こうなってくると、楽しみになるのは各メディアでも言われていますが、井上VSドネア。数年前西岡と戦い、圧倒的勝利をおさめたドネアですが、上述の通り既に下降線。

 

十中八九井上でしょうが、ドネアはまだビッグネーム。是非見たいです。

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4.なぜWBSSのようなイベントが生まれたのか

 

なぜ、WBSSのようなイベントが注目を集めるかというと、「王者の乱立」これに尽きると思います。

 

バンダムには今5名の王者。フェザーには6人もいます。特にWBAにはスーパー、正規、暫定と3名が居座ってしまう事が多く、これで問題になるのが「誰が最強なのか分からない」という問題です。

 

チャンピオンは1位よりも上にいる絶対的存在。それが数名いては王者の価値も下がってしまいます。

 

しかし、王者同士の統一戦はプロモーター、テレビ局、ファイトマネーなどの問題で中々折り合いがつかない。まさにメイウェザー対パッキャオがそうでしたね。あの時は6年も待ちました。。

 

その取り巻きの意向が、まったく関係ないのがトーナメント。勝ち上がってきたもの同士、嫌でも戦わなければいけない。

 

だからこそ、勝てば「最強」ですし、大いに盛り上がるのです。

 

さらに、このWBSS主催企業Comosaのトップ2人にも注目です。一人目はウィルフリード・サ―ランド。ドイツのプロモーターで、欧州の大柄選手を数多く抱えています。

 

シーズン1が中・重量級だったのも彼の影響でしょうし、WBSSのテレビ・パートナーは殆どが欧州エリアにネットワークを持つ媒体です。

 

欧州、特にイギリスエリアでのボクシング熱の最近の高まりが、このようなトーナメントを呼び寄せたのかもしれません。

 

あと一人は、リチャード・シェイファー。この人の方がボクシング界では有名です。オスカーデラホーヤのゴールデンプロモーション(GBP)の元重鎮。

 

しかし、関係性の悪化からGBPから離脱。その影響で、アメリカ大手放送局SHOWTIME、HBO、大手プロモート会社TOP RANKなどとも折り合いが悪くなったみたいです。

 

現に、WBSS参加の選手の中には、GBP、TOP RANK所属の選手はいませんね。テレビ・パートナーとしても入っていません。

 

彼らに対抗するアンチテーゼとして、シェイファーがこのようなイベントをサ―ランドと打ち出したと考える事も出来ます。

 

SHOWTIMEやHBOがこのWBSSの魅力に負け、放映権を買ったとしたら、シェイファーの勝ち、アメリカでの成功はWBSSが更に盛り上がるきっかけになるでしょう。

 

5.まとめ

WBSSバンタム級の開催は、まだWBSS側より正式には発表されていません。しかし、シーズン1に由るのであれば、今年の夏から秋にかけて、準決勝は2019年初旬、決勝が2019年中旬といったところでしょうか。

 

ただ、シーズン1の決勝もまだ終わってなく、ずれこむ可能性もあります。こればかりは、WBSSの正式発表を待ちましょう。

 

まさに「最強」を決めるトーナメントには莫大な賞金、名誉とともに、各団体のベルトもかけられます。

 

優勝者はボクサーの望む全てが手に入る。このような大会に、日本人がいることが誇りです。

 

しかもダントツの優勝候補は、その井上尚弥。名実ともに世界の頂点に立つのが楽しみです。

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