ライジン(格闘技)の浅倉カンナの強さの秘密

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2017年の大晦日、女子格闘技の世界で一つの波乱が起こりました。

それはRENAvs浅倉カンナ選手の試合です。

日本の女子格闘技界を引っ張ってきた当時負けなしのRENA選手を、20歳になったばかりの浅倉カンナ選手が倒してしまったのです。

しかも結果はRENA選手の失神KO負けです。

その姿は衝撃的でした。

その大晦日のライジン以降、ライジン10でも浅倉選手は判定ではあるものの見事勝利を収めます。

まだまだ若い選手ですが、確実に勝利を重ね絶対女王のRENA選手まで撃破した浅倉カンナ選手。

今回はこの浅倉選手の強さの秘密やこれからの伸びしろについて語ってみたいと思います。

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浅倉カンナ選手 キャリアと強さの秘密

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浅倉カンナ選手は現在20歳の日本の女子格闘技の選手です。

格闘技のバックボーンは父親からの影響で始めたレスリング

レスリングの試合でもかなり優秀な戦績を残しています。

総合格闘技のプロデビューはなんと2014年17歳の時で、現役女子高生ファイターとして当初から注目を浴びていました。

ちなみにRENA選手に憧れて総合格闘技の世界に足を踏み入れたそうです。

その後修斗パンクラスDEEP JEWELSなどでキャリアを積み、なんといっても2017年大晦日に日本女子格闘技の絶対女王RENAを失神一本勝ちで倒したことで一気に世間にも名前と実力が広まることになりました。

ファイトスタイルはいわゆるグラップラー、寝技中心の選手です。

ではそんな浅倉選手の試合を見て「ここが強い・素晴らしい」と思ったポイントをご紹介しましょう。

朝倉カンナの強さのポイント

それはタックルの旨さと、組んだら離さないクラッチの強さです。

よくレスリング出身の総合格闘技選手にありがちな、パンチやキックを恐れ「さー今からタックルを取りに行きますよー」と相手にわかりきったタイミングでタックルを出すのではなく、しっかり打撃で応戦する中で、スッとタイミングを見てタックルに入っています。

きっとしっかり打撃の練習もしているのでしょう。

またさらに浅倉選手のすごいところはこの一発目のタックルで倒せなくても、相手に組み付き絶対相手を離さないクラッチの強さ、そしてそのまま倒してしまう体幹の強さがその特徴です。

続いて浅倉選手の強みとして、若干20歳というその年齢。

まだまだ若いので、これからどんな技術や体系でもスポンジのように吸収していくでしょうね。

今まではジョシカクといえばRENA選手だったのですが、そこに一石を投じることが出来る将来が楽しみすぎる日本人の選手の一人ですね。

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課題(伸びしろ)はなんといっても”極め”の強さ

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そんな浅倉選手ですが、やはり戦績を見ると判定による勝利がとても多いです。

寝技選手というのは比較的「判定勝利」が多くなりがちですが、それでもこれから日本の女子格闘技を背負っていく選手としてしっかり一本で勝利できるグラップラー(寝技選手)になってほしいと思います。

もはや伝説となった日本人ファイターの一人「桜庭和志」選手。

相手からタックルを奪う技術はもちろん、倒してからも相手を自在にコントロールし、腕ひしぎ逆十字、三角絞め、フロントチョークと確実に寝技で一本を奪う選手でした。

浅倉選手には是非女版「桜庭和志」を目指して欲しいです。

その為に必要なことは「極め」の強さです。

相手のスタミナが切れた瞬間、立ち上がる瞬間、相手が背後を向いた瞬間、相手の手足をつかんだ瞬間など、意外にも寝技で一本決めるには打撃以上に「ここぞ!」というところを見逃さない瞬発力と判断力、掴んだら離さない、締めたら簡単には解かない極めの強さが不可欠です。

浅倉選手の試合を見てみると、まだまだこの「極め」の強さが必要なように思えます。

上記に書いたように、浅倉選手のタックルに入るタイミング、組んだ状態から相手を倒す・寝かす技術は天下一品だと思います。

なので、グランド状態で優位な体制まで持っていくことはよく見られるのですが、そのあと攻めあぐねる感じがどうしても目立ちます。

ちなみに桜庭選手の試合では、桜庭選手は倒してもすぐに寝技で仕留めるという感じではありませんでした。

時には寝た状態でパンチを入れてみたり、ひざ蹴りを入れてみたり、時にはあえて相手に隙を作らせて自由に動かしてみたり、あるいはスタミナ切れまで待ってみたりなど、「ここぞ!」というタイミングをただ待つのではなく、それを誘い込むためのギミックを自分の方から仕掛けていました。

最近は打撃出身の選手も、タックル・寝技対策はかなり入念に練習してきています。

なかなか狙っても腕や首をそう簡単には取らせてはくれません。

上記のような誘い水的な細かなギミックを多用しながら、一本を狙う技術が今後の浅倉選手の課題ではないかと思います。

 

今回は浅倉選手の強さの秘密、そしてここを伸ばせばもっと強くなるという部分を自分なりに分析してみました。

是非、こんなことを頭に入れながら次回のライジン11での浅倉選手の試合を観てみてはいかがでしょうか?

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