真夏の真っ盛りに行われるライジン12で、日本の総合格闘技界ウェルター級の未来を決める一戦が行われます。
その一戦とはストラッサー起一選手vs住村竜市郎選手の一戦です。
ストラッサー選手は、UFCでも勝利を収めており、住村選手は現在DEEPウェルター級の現役王者であります。
この試合はまさに、ウェルター級という階級で現在誰が一番強い日本人なのかを決める重要な一戦にもなりそうです。
今回は、このストラッサー起一選手vs住村竜市郎選手の試合について徹底解説、徹底予想してみたいと思います。
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ウェルター級について
その前にまずウェルター級という階級についてちょっとご説明したいと思います。
ウェルター級とはざっくり言うと、70キロから78キロぐらいまでの階級のことを言うことが多いです。
なぜざっくりかと言うと、ボクシングやレスリング・総合格闘技など競技のジャンルによって設定体重に違いがあるからです。
違いがあるとは言え、概ね上で述べた体重が一応ウェルター級と呼ばれる体重の範囲となっています。
ちなみに軽量級というと日本の五味隆典選手が浮かびますが、五味選手は「PRIDE武士道」というプライドの軽量級に特化した大会で活躍しました。
ちなみにその当時の体重リミットは73kg以下でその時は「ライト級」と呼ばれる階級でした。
しかし、五味選手がPRIDE以前に活躍していた「修斗」ではほぼ同体重で「ウェルター級」の王者として活躍していました。
なので、この階級の体重は本当に競技や団体によって設定が違うということがよくわかりますね。
そして今回行われるストラッサー起一選手vs住村竜市郎選手のウェルター級の試合は77kg以下という体重設定で行われます。
上記の通り階級名で呼ぶとこんがらがってしまうので、分かりやすく言うと
五味選手や魔裟斗選手の階級よりも上、
桜庭和志・ヴァンダレイシウバ・秋山成勲選手らの体重より下
の体重という表現が分かりやすいでしょうか?
そして実はこの階級は、自分の個人的な感覚では、大きな日本のメジャー大会であまりスポットを浴びることのなかった体重だったように思います。
また今回の試合はこの階級の日本人で誰が一番強いのかというテーマが設定されており、現状そのトップの二人が相対するということになっています。
それでは早速二人のプロフィール紹介に行きましょう。
ストラッサー起一選手の戦績
まずはストラッサー起一選手から。
ストラッサー起一選手は1981年生まれ身長178cm体重77kg日本の格闘家です。
一番に気になるのはこの「ストラッサー」という名前、これは本名ではなく、アメリカで格闘技修行している際のジムの代表デイブ・ストラッサー氏から取っているそうです。
格闘技デビューは2006年でパンクラスでデビューしていますが、格闘家になる前はプロスケーターだったというんだから驚き。
かなり変わったバックグラウンドの持ち主です。
しかし、その実力は確かなもので、パンクラスからUFCへ、そのUFCでも勝利を収めています。
そしてライジンでは、昨年末あの五味を倒した北岡悟選手に判定勝利を収めており、一気にこの階級でトップへ上り詰めるという勢いをヒシヒシ感じる選手です。
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住村竜市朗選手の戦績
続いて住村選手。
住村選手は1986年生まれ身長185cm体重77kg現在DEEPウェルター級の9代目の王者です。
何よりこのタイトルが住村選手の実力をそのまま表しているように思います。
現状DEEPはライジンに次ぐ日本の格闘技界団体と言っていいでしょう。
住村選手自身もこのDEEPを主戦場としてキャリアを積み上げ、念願のライジン初出場となりました。
柔道・空手・レスリング・柔術と言った特別な格闘技背景はなく、総合格闘技を開始当初から習得しています。
ライジンのプロフィール写真にもしっかりDEEPのベルトを持っており、まさにDEEPを背負ってウェルター級の日本一を狙っています。
ストラッサー起一vs住村竜市朗の試合を徹底予想
それでは対戦予想に行きましょう。
まず、この戦いはかなり予想が難しいです。
なぜならお互いが総合格闘技のベテランであり、MMAという舞台で酸いも甘いも知り尽くしている二人だからです。
しかもお互いがキャリアのベースとなる武術や武道経験がないため、技術的に大きな差はほとんど出ないでしょう。
差として現れるのは一つは住村選手のフィジカル的な部分です。
住村選手の185cmという身長は、この階級ではなかなかいません。
住村選手は本来ミドル級くらいまで狙える選手でしょう。
単純にストラッサー選手よりも7cmも大きいので、この身長差をどう掻い潜るかが、ストラッサー選手の課題でしょう。
また、時間が経過すればするほどストラッサー選手は不利です。
特にスタミナを消耗した状態でお互いグラウンドに入ればかなり住村選手が有利といえます。
そうなるとストラッサー選手は打撃で勝負に出るはずです。
実際、ストラッサー選手のパンチ、特に伸びのある素早い右ストレートはかなり強烈で大晦日の北岡悟戦を見ていても、ほぼこの右ストレートが北岡選手を苦しめ続けました。
住村選手が相手でも、この右ストレートがどれだけ当たるかが試合のキーを握っていると言って良いでしょう。
おそらく、リーチでは住村選手が有利なので、ストラッサー選手はカウンターでの右ストレートを狙ってくるでしょう。
いずれにしても、この打撃戦でストラッサー選手が勝機を見出せなければ、概ね試合は住村選手有利に進んでいくはずです。
ぜひ今回の試合、ストラッサー選手の右ストレートがどれだけ当たるのか?注目して観戦してみてください!
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