空手選手が総合で活躍するには

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ライジンの「堀口恭司」、UFCの元チャンピオン「リョート・マチダ」、かつてはK-1黄金期を支えた「アンディ・フグ」や「セーム・シュルト」選手など、空手出身の選手はその「空手」の域を超えた多くの舞台でもトップファイターへと登りつめています。

総合のルール、打撃のルールに問わず、空手選手は活躍できることが多い証拠です。

今回はこの空手出身選手が、どうすれば総合の舞台でも活躍できるのか考察してみたいと思います。

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奥が深い空手

空手は本当に奥が深いです、奥が深く裾野が広いです。

その為空手に対してはいろんな考えがあって当然で、賛否両論もあって当然です。

今回は現在の総合格闘技の舞台で「空手」が活かせるか、あるいは空手出身選手が活躍できるかという点にフォーカスして語っていきたいと思います。

 

まずは、この奥が深い「空手そのもの」についてご紹介する必要があります。

現状日本にそして世界に広がっている「空手」「KARATE」はいわゆる極真空手を例とした「フルコンタクト空手」とよばれるものがメインストリームであると言ってよいでしょう。

フルコンタクト空手とは、文字通り顔面や金的、目などの急所を除き直接相手の体に技を当てて勝敗を決する方法です。

日ごろ鍛えた技を直接相手に打ち込むのですから、勝敗は当然、KO(一本)やギブアップなどでも決まります。

但し顔面へのパンチは無しにしている所が多いです(蹴りはOK)。

続いてが「寸止めルール」と呼ばれるものです。

文字通り、直接体に触れることはなく、寸止めでその一打が相手にヒットしたかどうか審判が判断します。

そのポイント合計で勝敗を決します。

この寸止めルールは「伝統派空手」と呼ばれる流派がルールとして採用していることが多いです。

次に空手の「型」のみを競技の対象としたもの。いわゆる演武と呼ばれるものです。

対相手に打ち込むことはありませんので、いかにその「型」が綺麗に、スピーディーにそして型通り正確に繰り出されているか、演武という形で審査員により判定されます。

そして最後になりますが、そもそも今まで説明してきた「競技として競い合う空手」という部分からは離れた「武術としての空手」というジャンルの流派も多く存在します。

「フルコンタクト」「寸止め」「型(演武)」「武術としての空手」と、一つの武道なのにこれだけのカテゴリーがあるのは本当に空手ぐらいのものではないでしょうか?

改めて空手の奥深さに驚嘆させられます。

 

さて本来のテーマである、総合格闘技の舞台で「空手」が活かせるか、あるいは空手出身選手が活躍できるかという点に話を戻しましょう。

上に書いた4つのカテゴリーの中で、その選手がどのカテゴリーの空手の鍛錬を積んできたかという部分が重要になってきます。

 

ちなみに4つ目に書いた、「武術としての空手」ですが、全ての空手の起源を辿れば、空手とは戦場や日々の生活で危険に面した時に、自分の命や大切な人の命を守るために使われてきたものです。

男性はもちろん、女性や子供、お年寄りでも相手を退けたり、場合によれば相手の命を奪うことができるのが本来の「武術としての空手」です。

空手の本質を極限まで突き詰めれば、この「武術としての空手」とは現在ルール上で行う全てのスポーツ・格闘技とは全く違う次元にあることを認識しなければいけません。

金的、目つき、貫き手で人間の一番弱い部分を突くといったえげつない攻撃がこの武術空手の中心攻撃ですので、残りの3つ「フルコンタクト」「寸止め」「型(演武)」とは切り離して考え、今回のテーマである総合格闘技で活躍できるかどうかとは切り離しましょう。

また、「型(演武)」のみを行う流派空手も対相手がいないという時点で今回のテーマとは少しかけ離れているので、はずして考えます。

そうすると、ざっくり空手選手はこの「フルコンタクト」か「寸止め」のどちらのルール出身かという事になります。

それでは実際に考察してみましょう。

 

まず「フルコンタクト空手」の方ですが、これは正直言ってK-1ルールで育ってきた選手とかなり近い選手と言えます。

つまりキックボクサーに近いのです。

フルコンタクト空手のルールを見れば一目瞭然です。

但し決定的に違う点は、フルコンタクト空手は素手で行うので、顔面へ手(拳・肘)での攻撃は禁止されています。

この点裏を返せば、フルコンタクト出身のファイターは顔面へパンチ攻撃をするのもされるのも不得手と言えるでしょう。

総合の舞台では問答無用で顔面にパンチが飛んでくるので、この辺はいち早く顔面パンチになれる必要があるでしょう。

 

続いて「寸止めルール」の方ですが、こちらは寸止めあるいは防具をつけているので、顔面へのパンチが許可されています。

もちろん「寸止め」で。

相手がガードに間に合わずその打撃が確実に「入った!」と審判に判断されれば「1本」とされポイントが入ります。

ヒットさせるのが難易な技ほどポイントが高く、先に一定の合計ポイントを先取した方が勝ちとなります。

ズバリこの「寸止めルール」を採用する最大の特徴は「スピード」です。

相手にガードされていてはポイントは0点ですから、ガードされる前にとにかく打ち込む必要があります。

一度動画などで「寸止めルール」空手を見てみてください、まあ早いです。

距離を縮め、相手の懐に入るスピードは本当に目にも追えません。

ちなみにあの堀口恭司選手、UFCのリョート・マチダ選手はこの「寸止めルール」伝統派空手出身です。

 

個人的にはこの「寸止めルール」伝統派空手出身が総合には向いていると思います。

ちなみに総合ルールなので、寝技対応をちゃんと練習することは両者とも大前提です。

理由はこの「スピード」と顔面パンチをカードする習慣がもともとあるからです。

逆を言えば、フルコンタクト空手出身選手は、顔面へ正拳突きは飛んでこないということ前提で、それに慣れすぎているので、逆にしっかりとボクシングまたはキックボクシングのディフェンス練習をみっちりとやる必要があります。

そうなるとあまり空手出身というメリットは消えていくように思えます。

しかし、それは決して弱いということではありません。

フルコンタクトは一番空手の中で競技人口が多いです、むしろ総合格闘技の競技人口よりも多いかもしれません。

その中で1番2番という選手が弱いはずありません。

 

今回は「空手」という視点で語ってみました、是非みなさんも総合格闘技の世界で空手出身選手を見つけたら参考にしてみて下さい。

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