キックボクシング選手が総合で活躍するには

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古くは力道山vs木村政彦、そしてモハメドアリvsアントニオ猪木、最近ではフロイドメイウェザーvsコナーマクレガーなど。

格闘技の世界で、異種格闘技戦というものほどマニアはもちろん人々の注目を集める試合はないと言えるでしょう。

いつの時代でも、あの選手とあの選手が戦ったらいったいどんな試合になるんだろうか、というのは人々の関心の的のように思います。

 

もちろん上に挙げた試合はその中でも最も有名で大きな試合であり、大小含めればどんな格闘技興行でもこのような異種格闘技戦は、いわゆる注目やお客さんを集めるための「常套手段」になっていると言えるでしょう。

むしろ異種格闘技戦はどんな団体のどんな大会でも、当たり前のように行われている時代に今現在なっていると思います。

 

異種格闘技戦というのは、総合格闘技、空手、キックボクシング、相撲、柔道、ボクシング、レスリングなど、違ったジャンルの一流選手たちが同一のルール内で行う格闘技の試合のことをいます。

今回は、今や当たり前となった異種格闘技戦の中でも最も多いとされる元キックボクシング選手が総合格闘技へ参戦するケース。

こういった打撃系出身の選手が、総合の舞台で活躍するにはどうすれば良いのかというポイントを軸に語ってみたいと思います。

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1にも2にもタックル対策

かつて一流のキックボクサーであった選手で、現在総合のリングでも大いに活躍している選手の例として以下の2名を挙げたいと思います。

一人はプライド黄金期のヘビー級を支えたミルコ・クロコップ選手

そしてもう一人は、現在UFCのヘビー級のランキングにおいて8位にランクインしているマーク・ハント選手です。

元K-1のトップファイターや有名空手家など、打撃系で頂点を極めた選手で、総合格闘技の試合に参戦した選手はたくさんいましたが、本当に総合格闘技の世界で安定的に勝ち続けられた選手はこの二人がベストだと個人的には思います。

 

この二人が活躍できる理由として、まず共通しているのは倒されない技術、特にタックルを切る練習をバッチリ行っている点が挙げられます。

 

一流のキックボクサーであればあるほど、対戦相手が最も恐れるのはその打撃です。

その恐ろしい打撃を封じる方法として一番手っ取り早いのは寝かせてしまうことです。

しかも寝かせてしまえば、相手の攻撃を受けないと同時に今度はグラウンドで自分が攻めることができるので一石二鳥です。

そうするとまずキックボクシング出身のファイターは、何よりもまずこのタックルの餌食になってしまうのです。

 

これこそが、寝技対策よりもまずタックル対策を第一優先にするべき理由です。

よくキックボクシングから総合へ参戦した有名な選手が練習中などに、腕ひしぎ十字固め、三角絞めなどの練習を熱心にしているシーンをよくみますが、それはあくまでそれがどういうものか知っておく為ぐらいの練習に留めておいた方が良いでしょう。

正直立ち技や打撃しかやってこなかった選手が、総合の舞台でいきなり寝技の技を決めようとしたところでほぼ決まりません。

そんなに甘いものではありません。

柔道しかやってこなかった選手がいきなりメイフェザーと当たってパンチを顔面に当てれるでしょうか?

15ラウンドフルで戦える体力があるでしょうか?

メイフェザーのボディーを食らって立っていられるでしょうか?

それと同じ話です。

寝技の世界はボクシングと同じように奥の深い世界です。

1年2年でどうこうなる世界ではありません。

まずはキックボクサーや打撃系出身のファイターは、相手のタックルを切り(かわし)倒されない対策・練習に集中するべきだと思います。

 

ヒザ蹴りの重要性

反対に、キックボクサーの選手が総合の舞台で活躍するのに強みとなる点も当然あります。

それは膝蹴りです。

特に大事なのが寝技選手のタックルに合わせて出す膝蹴りです。

動画で「膝蹴り タックル」と検索してみて下さい。

柔道や柔術、レスリング出身の選手が、総合の舞台でこの膝蹴りでダウンしているシーンがかなりたくさんあります。

有名なところではミルコ・クロコップ選手vs藤田和之選手の試合、山本KID徳郁vs宮田和幸選手の試合がそれに当たります。

なぜ打撃系出身の選手にとって「膝蹴り」が重要かと言うと、あたらなくてもタックルの抑止力になるからです。

「お前のタックルに合わせて膝蹴りを狙ってるぞ」

というのが、相手に伝わるだけでも十分に効果があるからです。

下半身へのタックルは危険だなと分かれば、次相手は上半身を狙って組んできます。

あるいはパンチを餌にして不用意に上半身へ組み付いてくるのです。

そここそが、打撃系出身の狙い目で、得意の打撃で勝負できる瞬間が出来上がるのです。

面白いのが組技系(柔道・レスリング・相撲)出身のファイターが総合で試合をした時に、打撃でKO勝利するシーンはそこそこあります。

しかしその逆ってあんまりありません。

打撃系出身のファイターが総合の試合で、寝技や絞め技で勝利するシーンってほとんどみません。

ミルコやハントが寝技や絞め技で勝つって、正直全然想像できませんよね。

やっぱり、打撃選手の強みは打撃です。

そこを活かせる練習や戦術をとるのがベストでしょう。

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