UFCランキング【女子】…日本人選手の戦績は?

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男でも女でも現在世界の総合格闘技の頂点は「UFC」です。

厳しいかもしれませんが、日本で頂点を極めた格闘技選手でも、UFCで結果を残せなければ世界最強の証明にはなりません。

現在UFCには女性格闘家として「近藤朱里」という選手が唯一の登録(契約)されている日本人選手です。

1勝という結果を残しているものの、近藤選手もランキングにはランクインしておらず、やはり層の厚いUFC女子選手の中で、苦戦を強いられている状況は否定できません。

今回は、過去にUFCで戦った女子選手の戦績・試合内容を分析しながら、今後女子日本人選手がUFCにおいて良い戦績を残すにはどう戦えば良いのか?

また国内女子選手の中に UFCで活躍できる選手はいるのか?語ってみたいと思います。

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UFCでの中井りんと近藤朱里の戦い方

まず認識しなければいけないのが日本人女子選手にとってUFCはまだまだ未開の地であるということです。

中井りんと近藤朱里はそのパイオニアであり、今後日本人選手が良い戦績を残すためには、この二人がどんな戦い方をしたかを分析しなければいけません。

中井りんの戦い方

それではまず中井選手の戦い方から語っていきましょう。

2014年のUFCジャパンでの対ミーシャ・テイト戦を分析すると、まず試合で目立つポイントがリーチの長さです。

恐らくミーシャ選手は外国人格闘家(欧米人)の中では一般的な体格かとは思いますが、それでもとにかくリーチの差が如実に現れた試合でした。

組み技が得意な中井選手にとって、相手を掴もうにもまず先に相手のパンチや前蹴りを貰ってしまって、得意な組み技・寝技に持ち込めなかったのが敗因の一つでしょう。

さらに言えば、リーチの差が事前にわかっているなら、どうすればそのリーチをかい潜ってタックルに入れるか、またボクシングの試合などではリーチの長い選手と当たっても結果を残している選手もたくさんいるので、そういった選手の戦い方で攻めるなどの対リーチの戦略を立てるのが良いでしょう。

いずれにせよ、欧米人と当たる可能性が多いUFCにとって「リーチの差」とその克服方法は重要なポイントです。

近藤朱里の戦い方

続いて近藤朱里選手ですが、中井選手とはうって変わり2017年UFCファイトナイトで行われた対ジョン・チャンミ選手を見ると、完全に近藤選手が「打撃」で試合を組み立てた一戦でした。

KO勝ちとまでは行きませんでしたが、終始打撃で近藤選手が有利な試合運びを見せました。

これはキックボクシングをバックボーンに持つ近藤選手にとっては正しい試合運びだったと言えるでしょう。

ただしすでに2018年5月にUFC2戦目が決定している近藤選手にとってまだまだ憂慮しなければいけない点もあります。

まずは、先にも述べたリーチの差です。

前回勝利を収めた相手ジョン・チャンミ選手(韓国)は同じアジア人、体格はほぼ同じか少し近藤選手の方がリーチ的には有利でした。

自分のパンチが届かない相手とどう戦うか作戦を練り、次戦に臨むことが重要でしょう。

もう一点近藤選手の期待できる点は「打撃」だけではない点です。

近藤選手の肩書きは実は「プロレスラー」なのです。

国内でも多くのプロレスの試合を経験しています。

組んだり、投げたり、または寝技での展開にも慣れているはずです。

近藤選手全体を見ると打撃も寝技もトータル的に強いという点が近藤選手にとっての最大の強みになるでしょう。

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UFCで活躍が期待できる国内日本人女子選手

それでは、以上を踏まえて国内の日本人女子選手でUFC で活躍できる選手はいるでしょうか?

まずその筆頭に挙げられるのが、「RENA」選手で間違いないでしょう。

2017年の大晦日の試合では、寝技で一本負けを帰してしまいましたが、それでもトータル的に見れば現在日本の総合格闘技の頂点にいる選手といっても良いでしょう。

もともとは近藤選手と同じ立ち技・打撃出身の選手です。

総合格闘技の戦績も7戦6勝1敗ととても優秀で、6勝の内4勝が打撃KOです。

長い手足からのリーチある打撃は外国人(欧米人)選手とも十分に渡り合っていけるでしょう。

その実力がありながらUFCへ行かないのは、そのルックスと実力両方を兼ね備えたトップファイターということで日本の格闘技界が離さないのでしょう。

もしかしたら野球選手のメジャー挑戦のようにUFCに挑戦する日が来るかもしれません。

個人的にフィジカル的にもピークの「今」こそ挑戦して欲しいのですが、いずれにしてもUFCでもやっていける素質を備えた筆頭の日本人選手です。

 

まとめ

このように知名度や人気は出てきたとはいえ、UFCの歴史から見ればまだまだ日本の「ジョシカク」は出来たばかりの層の浅い業界かもしれません。

選手一人ひとりの実力はもちろん、ルール作り・ビジネスとしての成り立ち等色々な面で発展途中と言って良いでしょう。

その発展を期待しながら女子日本人選手の活躍を期待しましょう。

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