ここ数年テレビで放送される格闘技を見ていても、格闘技は男性だけのものではないなと強く感じますね。
それだけ女子格闘技は世間に浸透してきたということでしょう。
世界の格闘技の最高峰であるUFCでもそれは変わりません。
むしろ、今最も女子格闘技が進んでいるのは間違いなくUFCです。
世界中から沢山の優秀な女子格闘技選手が、UFCへ集まり凌ぎを削っています。
日本人でも女子格闘技の大会や興行も増えてきて裾野も広がっていますね。
いつ世界(UFC)で戦える女子選手が出てきてもおかしくありません。
今回はUFCで活躍する日本人女子選手をご紹介しましょう。
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UFCにおける女子格闘技は?どんな日本人選手がいるの?
UFCの女子部門は今から6年前、2012年にUFCに設立されました。
現在は階級も増え、ストロー級、バンタム級、フェザー級、フライ級の4つの階級があり、男性と同じく各階級ごとにチャンピオンと1〜15位のランキングが設定されています。
大晦日に女子格闘技のテレビ中継が行われたり、すっかり女子格闘技は茶の間に浸透している為、 世界の舞台でもそしてUFCでも多くの日本人選手が活躍しているイメージもありますよね。
それでは現在UFCと契約を結んでいる日本人女子選手は一体何人いるのでしょうか?
実は、2018年3月現在で、日本人女子選手は近藤朱里という選手1名のみUFCと契約しています。
以外と少ないですよね。
もっと日本人の女子格闘技選手が活躍しても良さそうなのに。
そう思った人は是非UFCの公式ホームページの女子選手リストをご覧になってみて下さい。
その考えは少し甘いと考え直させられるかもしれません。
UFCでは本当に多くの女子選手が登録されているんです。
日本も女子格闘技が普及しつつありますが、このUFCの選手リストを見るとさすが女子格闘技の本場、選手層の厚さと競技自体の裾野広さというものを感じることができます。
先ほど紹介した通り、今現在UFCと契約を結んでいる唯一の日本人女子は「近藤朱里」という選手1名のみです。
UFC日本女子選手・近藤朱里について
この近藤朱里という選手ですが、日本ではプロレスラー、キックボクシングまたはパンクラスなどの格闘技でも活躍しており、プロレスラー・キックボクサー・総合格闘家の三足のわらじを履く非常にオールマイティーな選手です。
そしてなんとこの選手、昨年UFC女子ストロー級において日本人女子選手としては初の勝利を収めたのです!
それではこの近藤選手について簡単にご紹介しましょう。
近藤朱里選手は1989年生まれ、日本人とフィリピン人のハーフで2008年にプロレスラーとしてキャリアをスタートさせました。
続いて2012年にキックボクシングにも参戦、総合格闘技には2016年にパンクラスと契約を結び初参戦しています。
そう、総合の経験は意外にも浅いんです。
ファイトスタイルの特徴は、キックボクシングのキャリアを活かした打撃、しかも近藤選手は非常に手足が長い為、外国人と戦う際もその長いリーチから繰り出される打撃が勝利の決め手になります。
そしてもう一つの特徴は無尽蔵のスタミナです。
女子格闘技は割と男性の試合に比べ長期戦の試合になるケースが多々有ります。
最終ラウンドでも最後まで相手を倒せるパンチやキックを出せる近藤選手のスタミナは今後大きな武器となるでしょう。
さらに嬉しい情報として、今年5月には早速UFC2戦目が決定し、相手はポリアナ・ボレーニョというブラジルの選手です。
日本人女子選手初のUFC連勝が期待されています。
追記:こちらは残念ながら敗れました。
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UFC初参戦の女子選手は中井りん
ちなみに日本人で初めてUFCに参戦した女子選手は、中井りんという選手です。
過激なコスチュームでも有名で、日本では女子格闘技の世界を引っ張ってきた選手の一人です。
UFCには2回参戦していますが、残念ながら2戦とも判定負けとなっています。
この中井選手、近藤選手とは対照的に、ファイトスタイル的にはそのパワーが一番の特徴です。
柔道出身である中井選手は、組んだ状態からの寝技や、スタンド状態で相手をコントロール・テイクダウンするパワーと技術に長けています。
パワーだけでは十分に外国人にも通用するでしょう。
現在UFCとは契約を結んでいませんが、是非今後も活躍を期待したい選手の一人です。
残念ながらUFCに参戦した上記2名の選手も各階級15以内のランキングに入るまでには至っていません。
本当に本当にアメリカUFC女子格闘技の選手層は厚いんです。
UFC女子格闘技最強選手クリスチャン・サイボーグ
そんなUFC女子格闘技を語る上で、現在この選手を外しては考えられないという選手がいます。
それはクリスチャン・サイボーグというフェザー級の選手です。
この人の戦いぶりは正直、UFCの女子格闘技の中では頭一つ二つ抜けています。
失礼な話かもしれませんが、彼女のUFC初参戦の試合を見たときに、男なんじゃないか?と本当に鳥肌が立ちました。
彼女が相手を仕留める際に見せる猛ラッシュの迫力やパンチ力は、ピーク時のヒョードル選手を感じさせます。
まさに敵なしです。
まとめ
日本にも良い女子格闘技選手が出てきていますが、格闘技業界では男性よりも女性の方が「世界と日本の差」が離れているように個人的に感じます。
しかしこれは悲観的になる必要もなく、そこを目指すために、まだまだ日本女子格闘技は伸びしろがあるということです。
是非、日本の女子格闘技選手の UFCでの活躍、期待しましょう!
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