知る人ぞ知る世界最高の格闘技の舞台「UFC」。
実はUFCは、階級とは別で、Pound For Pound(パウンドフォーパウンド)という枠のランキングを公式に設定・公表しています。
これは主催であるUFCが
「もし階級(体重差)がなかったら全UFC選手の中で誰が最強か」
という尺度を基準に作ったランキングです。
まさにこのランキングは、UFCでの最強選手を考察するのにピッタリなランキングです。
今回はこの、Pound For Pound(パウンドフォーパウンド)ランキングをもとにUFC最強選手を語ってみたいと思います。
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Pound For Pound(パウンドフォーパウンド)ランキング
他の階級と同じくPound For Poundは15位までランク付けを設定しています。
以下が最新のPound For Poundランキングになります。
1 | デメトリアス・ジョンソン |
2 | コナー・マクレガー |
3 | ダニエル・コーミエ |
4 | スティペ・ミオシッチ |
5 | マックス・ホロウェイ |
6 | ジョルジュ・サン・ピエール |
7 | T.J.ディラショー |
8 | タイロン・ウッドリー |
9 | クリスチャン・サイボーグ |
10 | トニー・ファーガソン |
11 | ロバート・ウィテカー |
12 | ハビブ・ヌルマゴメドフ |
12 | コーディ・ガーブラント |
14 | アマンダ・ヌネス |
15 | ヨアンナ・イェンドジェイチェク |
15名全員とても良いファイターで、全員語っていきたい気持ちもありますが、今回は上記ランキングより私の個人的見解を含めながら、注目のトップ3名の選手をご紹介したいと思います。
1位 デメトリアス・ジョンソン

かつて有名な日本人格闘家に「神の子」という肩書きがついていましたが、まさにこのデメトリアス・ジョンソンは神様に与えられた身体能力(スピード)が特徴の選手といえます。
デメトリアス・ジョンソンはUFCで最も軽いフライ級の王者です。
彼は単純なUFC連勝記録、王座戦の防衛記録など、形容的な強さばかりでなく数字としても疑いなく誰もが納得のPound For Poundチャンピオンでしょう。
彼のファイトスタイルを一言でいうと「スピードスター」という言葉が最もしっくり来ます。
もともと、スピードが命のフライ級の試合で、彼のスピードは群を抜いています。
格闘技のバックボーンはレスリングですが、レスリングばかりでなくショートレンジからの打撃も得意で、相手は気付けばいつのまにかタックルを取られ、気付けば打撃をくらってしまうという状態です。
タックルから寝技へ、寝技から立ち上がって打撃へ、この切り替えスピードが他選手より数倍早いです。
しばらくこの選手の王座は続くでしょう。
2位 コナー・マクレガー

先日惜しくも引退してしまったボクシングの山中慎介選手。
山中選手の繰り出す左ストレートには「神の左」という愛称がついていました。
UFCのライト級とフェザー級の二階級を制した最強王者コナー・マクレガーはまさにこの「神の左」という肩書きがピッタリな総合格闘家です。
彼の名前が一躍世界へ広がったのは、なんといっても無敗のボクシング選手「メイフェザー選手」との一戦でしょう。
あの試合自体は賛否両論ありましたが、その試合からもわかるようにMMAにおけるコナー選手のファイトスタイルは、パンチを主軸においたスタイルで、特出すべきは相手のアゴを確実に捉える伸びのある左ストレートと、相手の攻撃に合わせて放つカウンターの左パンチです。
打撃主体の選手には欠かせない「当て勘」が、もう群を抜きまくっています。
またこの選手は、独特のヘアースタイルにも見られるように、外見やファッションがとても特徴的で、それに答えるだけの実績と魅せる戦い方がよりいっそう彼の魅力を高めています。
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3位 ダニエル・コーミエ

ダニエル・コーミエ選手はUFCのライヘビー級の王者です。
「ポジショニングを制する者は試合を制す」
様々なシチュエーションが想定される総合格闘技(MMA)において「ポジショニング」は試合を自分の有利に運ぶ上でとても重要です。
それもそのはず、このコーミエ選手、元アメリカのレスリングオリンピック選手で、しかも二度も選ばれています。
立っていても、寝ていても常に自分に優勢なポジションを維持し、相手に仕事をさせない試合展開が特徴です。
また、打撃もとても上手く、マウントポジション(馬乗り)からの打撃でギブアップさせる試合が多いのも頷けます。
もちろん、立った状態での打撃も上手く、寝技・打撃ともにトータル的に均整の取れたファイターです。
レスリング仕込みの裏投げ(バックドロップ)を試合中に、よく見せてくれます。
まとめ
今回紹介した3名に共通して言えることは、欠点と言える部分がないということです。
それぞれバックグラウンドと言えるものは持っていますが、決してそれだけに頼らず、例えばレスリング出身でもきっちり打撃の技術も備えていますし、キックボクシング出身でも寝技の技術を習得している点です。
そのベースがありきで、尚且つ誰にも負けない特出した決め手をもっているのがこの3人の特徴です。
ご紹介した3名は、間違いなく今年世界の格闘技業界で台風の目になりますので注目して損はないでしょう。
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